女性の髪の悩み

髪の毛にツヤが欲しい!自分でできるヘアケア&シャンプー選びの方法

女性のヘアケアシャンプー

女性の見た目年齢を大きく左右する髪のツヤ。ツヤのないパサついた髪は、5~6歳も老けて見えると言われています。しかし、髪のツヤはさまざまな要因により失われてしまうもの。気づかないうちに、ツヤがなく手触りの悪い髪になってしまっていた……という方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では髪のツヤが失われる原因を解説したうえで、ツヤを取りもどすヘアケア方法とおすすめのシャンプーをご紹介します。

 

髪のツヤとは?

髪のツヤは、髪を照らす光が毛髪表面を覆う「キューティクル」に反射することにより生み出されます。美しい髪の代名詞である「天使の輪」とは、この反射光が頭髪の表面で均一に広がった状態です。

しかし、キューティクルが剥がれて表面が凸凹になっていたり、髪へのダメージによって毛髪内部の空洞が多くなっていたりすると、光が拡散してツヤが失われてしまいます。そのため、ツヤを手に入れるにはキューティクルを整えて髪ダメージを軽減させることが必要不可欠なのです。

 

髪のツヤが失われる原因

見た目年齢を大きく引き上げてしまうツヤの低下を防ぐために、まずはツヤの低下を引き起こす原因をご紹介します。日々の生活を振り返りながら確認してみましょう。

 

髪や頭皮の乾燥

まず、髪や頭皮の乾燥には注意が必要です。乾燥は髪表面のツヤを低下させ、手触りの悪化にも繋がります。髪や頭皮が乾燥する要因はさまざまですが、血行不良やストレスにより頭皮の皮脂分泌量が低下すると、頭皮がうるおいを保持できず乾燥します。さらに、空気の乾燥も髪のパサつきの原因になります。

紫外線にも注意が必要です。紫外線を浴び続けると、頭皮のターンオーバーが乱れて肌がごわつき、水分保持力が不十分な状態になります。こうして髪や頭皮が乾燥しやすくなってしまうのです。

 

キューティクルのダメージ

キューティクルのダメージも髪のツヤを低下させる原因のひとつです。キューティクルは何層にも重なっており、表面は脂質成分で覆われています。しかし、ヘアカラーやブリーチ、パーマを繰り返すと脂質成分がダメージを受け、キューティクルが剥がれやすくなります。

その結果、キューティクルの表面が凸凹になり、髪のツヤが低下してしまうことになります。キューティクルが損なわれると髪の防御力が下がるため、シャンプーやスタイリング時の小さな摩擦でも髪の損傷が進みます。すると毛髪内部の空洞が多くなり、ツヤがなくパサつきの目立つ髪になってしまうのです。

 

髪のうねりやクセ毛

髪のうねりやクセ毛も髪のツヤに大きく影響します。うねった毛は髪の流れが揃いにくく、光が乱反射してしまうため、ツヤのない髪に見えてしまうのです。なお、クセ毛のタイプには、遺伝による先天的なタイプと、成長に従い髪質が変化した後天的なタイプの2種類があります。

後天的なクセ毛とは、頭皮のケア不足で毛穴の形が歪んだり、生活習慣の乱れによって髪に必要な栄養が行き渡らなかったりして発生するものです。そのため、後天的なくせ毛の場合は生活習慣を見直して頭皮環境を整えることで、髪質とツヤの改善を期待できます。

 

紫外線による髪へのダメージ

日々降り注いでいる紫外線にも注意が必要です。紫外線を浴びると毛髪の主成分であるタンパク質の「ケラチン」が変性するため、毛髪の強度が低下してしまいます。また、紫外線はキューティクルにもダメージを与えて髪内部の損傷と空洞化を促進させるため、髪の乾燥やツヤの低下、さらには切れ毛や枝毛などにも繋がってしまうのです。

 

髪のツヤを取りもどすヘアケア方法

このように、髪のツヤが低下する要因は日々の生活の中に潜んでいます。そこで、ここからは髪のツヤを取りもどすためのヘアケア方法をご紹介します。日常生活で簡単にとり入れられる方法ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

 

髪や頭皮のうるおいを守りながら洗う

髪のツヤを取りもどすためには、髪や頭皮のうるおいを守る正しいシャンプーの仕方を心掛けましょう。

  1. 髪へのダメージを防ぐために、予め髪をとかして髪のもつれをときます。
  2. 地肌までしっかりと濡らし、シャンプーの泡立ちをよくするための土台を整えます。
  3. 地肌を指先でやさしくマッサージしながら、シャンプーの泡が隅々まで行き渡るように洗いましょう。
  4. すすぎ残しによる頭皮環境の悪化を防ぐため、十分に洗い流します。
  5. コンディショナーやトリートメントを毛先から髪全体に馴染ませたあと、少し時間を置いたうえでしっかりとすすぎます。
  6. 髪同士をこすり合わせないよう、タオルで軽くたたくようにしながら水気をふき取りましょう。

 

キューティクルを守るヘアドライヤーの使い方

キューティクルを守るための髪の乾かし方も大切です。生乾きの髪はキューティクルが剥がれやすい状態なので、なるべく短時間で乾かしましょう。

  1. 風量の多いドライヤーで、水分を吹き飛ばすように乾かします。
  2. 指先で地肌を軽くこするように動かしながら、温風を髪の中に送り入れます。
  3. 髪を傷めないよう、ドライヤーと髪は10cm以上離しましょう。
  4. 髪が熱くなるのを防ぐため、温風と冷風を交互に切り替えながら乾かします。

 

トリートメント剤が髪表面をコーティング

さらに、髪のツヤにはトリートメントが欠かせません。トリートメントは、髪内部まで有効成分を浸透させて傷みを補修し、健康的なツヤ髪に導く機能を持っているのが特長です。

また、市販のトリートメントの多くは、毛髪表面に保護膜を作り出し、なめらかでサラサラの髪に導くリンスの機能も併せ持っています。なめらかな髪は髪の流れを整えやすいため、キューティクルの傷みを防ぎ、ツヤも出やすくなるのです。

 

髪の毛を守る紫外線対策

紫外線ダメージを防ぐためには、帽子を被ったり日傘を差したりすることで、髪に直接紫外線が当たらないようにするのが一番です。さらに、髪用の日焼け止めを併用するとより効果的に紫外線から守ることができます。

なお、紫外線対策は1年中行うことが大切です。紫外線量は春から真夏にかけてピークを迎えますが、それ以外の季節にもピーク時の半分程度の量が降り注いでいます。冬でも油断せず、しっかりと対策しましょう。

 

うるツヤ髪をつくるシャンプーの種類と成分

理想のうるツヤ髪を手に入れるためには、適切なシャンプーを選ぶことも重要。シャンプーの効果は、配合されている洗浄成分がカギとなります。自分の髪状態に合った成分のシャンプーを選び、より効果的なケアを行いましょう。

 

アミノ酸系シャンプー

市販されているシャンプーの多くは、泡立ちが良く原価が安い「硫酸系成分」を配合しています。しかし、この成分は頭皮を保湿する役割のある皮脂を洗い流してしまうことがあるため、人によっては頭皮トラブルに繋がる恐れもあります。

そこで着目したいのが、「アミノ酸系」のシャンプーです。この成分は、洗浄力が弱めなので皮脂を頭皮に残してくれるほか、肌と同じ弱酸性なので頭皮や髪への刺激になりにくいのが特徴です。また、やさしく洗浄しながら髪のダメージに吸着して浸透し、保湿するトリートメント効果もあるため、傷んでパサついた髪にツヤとうるおいを取りもどしてくれるのです。

 

まとめ

髪にツヤを取りもどすためには、髪へのダメージを軽減させて、頭皮環境を整えることが大切です。日々の生活の中にツヤ髪対策をとり入れ、保湿効果の高いシャンプーを活用することで、潤いのある美しい髪を手に入れましょう。

この記事の監修専門家
毛髪診断士
江波戸 恵美
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