普段の生活のなかで頭皮の環境を保つのに欠かせないヘアケア。でも今のやり方は正しく行えているのか不安になることもありますよね。どのようなポイントに気をつけるべきか、洗髪の際に注意したいことや、その後に行うヘアケアについて解説していきます。
薄毛を招く?注意したいメンズのヘアケアのポイント
普段何気なく行なっているシャンプーとヘアケア。でもそのやり方って、本当に正しい方法なのでしょうか。もしも現在、シャンプー選びから洗髪方法、そしてヘアケアまでを間違った方法で行っているとしたら、将来の抜け毛や薄毛を招きかねません。しっかりと正しい方法を覚えて、今日からさっそく実践していきましょう。
スタイリング剤を頭皮につけていないか
ヘアスタイルを整えるためにスタイリング剤(整髪料)を使う男性も多いでしょう。スタイリング剤の成分には界面活性剤が含まれており、これが頭皮につくと頭皮環境が悪化し、髪の毛が細くなることも。
また、つけ過ぎるとごみやホコリが付着しやすくなり、毛穴をふさいで髪の成長に影響を与えてしまうこともあります。
ゴシゴシと洗いすぎてないか
メンズシャンプーのCMなどでは、髪を豪快にゴシゴシ洗ったりと、ワイルドな印象を持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、髪や頭皮は思っている以上にデリケートです。
頭皮に爪を立てたり、強い力で髪を洗ったりすると、頭皮が傷つき乾燥が進むなどの影響が出ることもあるため注意が必要です。
頭皮にやさしいシャンプーを使っているか
男性は女性と違って、シャンプー選びで成分表示をあまりみないで購入することが多いようです。ドラッグストアなどで並んでいる高級アルコール系の界面活性剤を配合したシャンプーは、洗浄力が強く泡立ちもいいのですが、頭皮に強い刺激をあたえ、頭皮環境を悪化させる原因となることも。特に乾燥肌や敏感肌は注意が必要です。
頭皮のうるおいを守りながら洗いたいときは、後でも紹介するアミノ酸系シャンプーを選ぶとよいでしょう。洗浄力がマイルドで肌と同じ弱酸性なので、刺激を与えずに優しく洗うことができます。
薄毛対策に!頭皮にやさしいシャンプー方法
頭皮にやさしいシャンプー方法についてみていきましょう。髪を濡らす前にブラッシングを行っておくとより効果的に洗うことができます。毛先から頭皮へと順番にやさしく髪をといておきましょう。
洗髪前にお湯だけで予洗いする
シャンプーの前に「ちょっとぬるいかな」と思う程度のぬるま湯のシャワーを使い、お湯だけで予洗いしましょう。皮脂がふやけて取れやすくなり、髪の汚れもこの段階である程度流せるため、後で使うシャンプーの量を減らすことができます。
シャンプーはしっかり泡立てて使用
しっかりと予洗いをしたら、手のひらに適量のシャンプーを取り、両手を使って泡立てます。泡状のシャンプーを数か所に分けて髪や頭皮になじませましょう。指の腹を使い小刻みにやさしく、頭皮をつまむように洗っていきます。
もしも、泡立ちが悪くうまく洗えないときは一度流してから、2度洗いしてみましょう。全体を丁寧に洗ったらぬるま湯のシャワーでしっかりとすすぎます。生え際やえりあしなどにシャンプー剤が残らないよう、時間をかけて流します。
トリートメントは髪になじませるようにつける
シャンプーの後は頭皮がきれいになって毛穴も開いた状態です。毛穴を詰まらせないために、トリートメントやコンディショナーは頭皮を避けてつけるようにしましょう。シャンプー同様にしっかりとすすぎましょう。すすぎ終わったら、タオルで髪を挟み込むようにして水分を吸収させます。髪の表面を保護しているキューティクルが痛んでしまうので、髪同士をこすり合わせるようなタオルドライには注意しましょう。
洗髪後は自然乾燥ではなくドライヤーを使う
ドライヤーの熱が高すぎると髪を傷めることは知られていますが、自然乾燥に任せるのもよくありません。
髪や頭皮が濡れたままだと雑菌が繁殖し、頭皮の臭いやかゆみ、炎症につながることがあるのです。そのため、髪を乾かす際には、ドライヤーを髪や頭皮から20cm以上離し、適度に動かしながら風を当てて乾かすとよいでしょう。
アミノ酸シャンプーはヘアケアに効果的
髪にやさしく洗うことができるアミノ酸系シャンプー。メンズのヘアケアにももちろんおすすめですが、その理由は石けん系や高級アルコール系のものに比べて洗浄力がマイルドだから。
必要な皮脂を落としすぎずに洗えるため、頭皮の乾燥を防ぐことができます。また、洗浄成分が肌や髪と同じ弱酸性のアミノ酸なので、髪をやさしく守りながら洗えるのが特徴です。
オイルなどを使った頭皮マッサージもおすすめ!
頭皮の乾燥が気になる、または皮脂が多すぎて毛穴の詰まりや臭いが気になるというときは、1週間に1度を目安に、オイルを使った頭皮マッサージをしてみるのもよいでしょう。
マッサージは、シャンプー前の髪が乾いた状態で行います。頭皮に少しずつオイルを塗布し、指の腹を使ってもみ込むようにマッサージしていきます。
その後、入浴する場合はシャワーキャップをかぶるか、ホットタオルを頭に巻き、15~20分置いてから丁寧にシャンプーを行い、オイルを洗い流します。シャンプー後のリンスやトリートメントは行わなくてもかまいませんが、すすぎはしっかりと行いましょう。
マッサージに使うオイルは、頭皮の皮脂になじみやすいオリーブオイルや、殺菌作用・抗酸化作用のある椿油、保湿効果の高いホホバ油などがおすすめです。
まとめ
理想的な頭皮環境を保つため、正しいヘアケアの知識を身につけることはとても大切です。毎日行なうことだからこそ、しっかりとした洗髪方法の手順や、その正しい方法をおぼえて実践することが、未来の自分の頭髪にもつながっていくことでしょう。
将来、抜け毛や薄毛に悩むことのないように、思い立った今からでもすぐに始めることで、いつまでも健康な髪を手に入れてください。
- この記事の監修専門家
- エステティシャン、スキンケアマイスター、毛髪診断士、サロンオーナー
山口 史恵