男性の髪の悩み

養毛剤で将来の薄毛対策!育毛剤や発毛剤との違いは?

男性の抜け毛・薄毛対策

薄毛や抜け毛が気になるという方は、30代後半、早い人では20代から増え始めます。特に、祖父や父親など家族が薄毛の場合、自分も同じように進行するのではないかと不安を感じることもあるでしょう。しかし、正しい方法でのシャンプーや生活習慣の見直し、適切な頭皮ケア商品の使用などで、薄毛や抜け毛を予防したり、頭皮の状態を改善したりすることが期待できます。ここでは、養毛剤と育毛剤、発毛剤などの違いを説明し、薄毛対策やおすすめの頭皮ケア方法を紹介します。

 

「養毛剤」「育毛剤」「発毛剤」の違いとは?

薄毛や抜け毛が目立ち始める前の対策として、よく選ばれているのが、養毛剤や育毛剤、発毛剤の利用です。しかし、ドラッグストアやインターネットショップには、多くの商品が並んでいるため、自分に合ったものが分からないということはありませんか?まずは、養毛剤と育毛剤、発毛剤の違いについて見てみましょう。

 

養毛剤は頭皮の状態を整える化粧品

養毛剤とは、頭皮の状態を健やかに保ち、今ある髪を保護する目的のものです。化粧品に分類されるものが多く、医薬品や医薬部外品と比べてゆるやかに作用します。その分、副作用などの心配も少なくなります。化粧品ということで、すでに薄毛や抜け毛で悩んでいる人に対して、直接的な効果は期待できません。しかし、頭皮を清潔にして、早めに抜け毛や薄毛を予防しておきたい人にはおすすめです。

 

育毛剤は育毛を促進する医薬部外品

育毛剤は、主に医薬部外品に分類され、健康的に髪の毛が育つ(育毛)ことを目的としています。頭皮環境を整えて血行を改善し、栄養分を与えて髪の成長を促進する成分が配合されています。今ある髪の成長を促進するものであるため、発毛効果はないとされています。頭皮環境の改善や髪のケアに効果が期待でき、副作用のリスクが低いのも特徴です。

 

発毛剤は発毛効果がある医薬品

発毛剤とは、厚生労働省によって発毛効果が認められた有効成分が、配合されている医薬品のことです。医師の処方、もしくは薬剤師のいる薬局やドラッグストアでしか購入できません。内服薬と外用薬があり、高い効果が期待できますが、副作用がおきる可能性もあるため、未成年の使用は禁止されています。性別によって適しているものが異なる場合があるので、注意が必要です。発毛剤は治療を目的とした薬になるため、薄毛や抜け毛予防、発毛効果がはっきりと認められたものになります。

 

養毛剤の効果を高める方法

早めの薄毛予防として養毛剤を選ぶとき、一緒に取り入れたいケアなどを紹介します。正しいケアで、今ある髪を健やかに保ちましょう。

 

頭皮ケアを取り入れる

養毛剤の効果を高める方法として有効的なのが「紫外線予防」と「頭皮マッサージ」です。頭皮は紫外線の影響を受けやすく、放っておくと、乾燥による頭皮環境の悪化を招いて、抜け毛や薄毛の原因になることがあります。紫外線対策として、UVカット加工の帽子をかぶったり、スプレータイプの髪専用の日焼け止めを使ったりすると有効です。頭皮マッサージは頭皮の血行をよくして、頭皮環境を整えるため、養毛剤の成分が浸透しやすくなります。

 

生活習慣を見直す

運動不足や睡眠不足、偏った食事、過度な喫煙・飲酒は、栄養不足や自律神経の乱れからくる血行不良などを引きおこし、頭皮環境を悪化させて髪の健康の妨げになります。養毛剤の効果を高めるには、定期的な運動や十分な睡眠、バランスの取れた食事や喫煙・飲酒を控えるなど、規則正しい生活習慣を送ることが大切です。

 

正しくシャンプーをする

養毛剤の効果を高めるにはシャンプー方法の見直しも重要です。正しいシャンプー方法で、頭皮の毛穴の詰まりを防ぎ、頭皮を清潔に保つことができます。

手順は、まず入浴前に、髪の汚れをブラッシングで落とします。次にシャンプーをつける前に、お湯で軽く頭をすすいで予備洗いをして、ほこりや皮脂を落とします。シャンプーをつけて洗うときは、指の腹で頭皮をマッサージしながらやさしく洗うと、マッサージによって頭皮の血行がよくなります。すすぎは、シャンプーが髪や頭皮に残らないように十分に行ないます。

すすいだ後は、清潔なタオルで水分を拭き取り、なるべく早くドライヤーで乾かします。濡れたまま放置すると、頭皮に雑菌が繁殖してしまうため、自然乾燥は避けましょう。ドライヤーと髪は10cmほど離して、熱が当たり過ぎないように注意してください。

 

養毛剤を選ぶときの注意点

養毛剤を選ぶときには、自分に合ったものかどうかが大切です。その判断は、使う目的や性別、配合されている成分を見ることです。養毛剤にはアルコールやパラベン、合成着色料などが含まれている場合があり、敏感肌の人の場合、頭皮のトラブルを引きおこすおそれもあります。商品によっては、女性用と男性用で分かれているものがあるため、購入前に確認しましょう。養毛剤はあくまで化粧品なので、薄毛や抜け毛がすでに進行している人は、より効果の高い発毛剤や育毛剤を選ぶなど、状況に合ったものを使うようにしてください。

 

まとめ

養毛剤は、頭皮の環境をよくして髪を健やかに保つことで、今ある髪を守ることを目的とした化粧品です。医師の処方箋が必要なく、副作用のリスクも少ないため、気軽に使用することができます。それと同時に、日頃の頭皮ケアや規則正しい生活習慣、正しいシャンプー方法で、養毛剤の効果を高めましょう。

この記事の監修専門家
エステティシャン、スキンケアマイスター、毛髪診断士、サロンオーナー
山口 史恵
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