男性の髪の悩み

頭皮がべたつくのは皮脂が多いから?原因と正しいヘアケア対策

髪の毛・頭皮の基本

髪がべたつくのを気にして、シャンプーで必要以上に何度も洗うと起こるのが、皮脂の取りすぎです。間違った対策によって、かえって過剰な皮脂分泌を引き起こすこともあります。頭皮の乾燥が招くベタつきだけでなく、加齢によるもの、ストレスや食事、脂漏性皮膚炎によるものなど詳しく見ていきましょう。

 

皮脂は頭皮になくてはならないもの

頭皮の肌表面は、皮脂によって守られているので、べたつくからとシャンプーをしすぎるのは、髪や頭皮にかえって負担をかけてしまいます。皮脂によって作られる肌表面の皮脂膜で、外的刺激から守り、頭皮に必要な潤いを保っています。皮脂の過剰分泌は困りますが、適量であれば、頭皮になくてはならないものといえるのです。

 

頭皮の皮脂量が多くなる原因

皮脂は肌を守るバリアのような役目をしている一方で、酸化した皮脂が肌へ悪影響を与えることもあります。「脂漏性皮膚炎」は皮脂の過剰分泌で起こる皮膚炎の一種です。過剰な皮脂分泌で、肌の常在菌が皮脂を増殖させ、炎症をおこしたりします。
また、皮脂分泌が少なければ、肌は乾燥してしまいます。乾皮症やアトピー性皮膚炎などが起こる原因の1つと考えられます。

 

加齢によるもの

加齢によって、頭皮の状態や分泌される皮脂の量は変化するのでしょうか?頭皮環境は人によって違います。皮脂の分泌量は年齢とともに変化します。男女関係なく、概ね30代をさかいに皮脂の分泌量は徐々に減ってしまいます。それによって、頭皮が乾燥しやすくなり、今まで使っていたシャンプーが合わなくなることも。年齢に合った対策を行いましょう。

 

過剰なシャンプーによる皮脂のとりすぎ

高級アルコール系シャンプーに含まれる界面活性剤は、洗浄力が強すぎることがあるので注意が必要です。またしっかりと皮脂や汚れを取ろうとして、1日に2回以上シャンプーをすると、かえって頭皮がべたつくことがあります。

頭皮に必要な皮脂を取りすぎることによって、防御反応が起こり、過剰に皮脂を分泌してしまうようになるのです。

 

脂肪分が多い食生活

頭皮がべたつく原因は、食事にもあります。皮脂の過剰分泌を招く恐れがあるのは、脂肪分の多い食べ物。スナック菓子やチョコレート、ケーキなど甘いお菓子、揚げ物類、インスタント食品、ファーストフードなどの摂りすぎに注意です。

全く摂らないようにするのは難しくても、食べすぎないよう心がけたり、野菜も一緒に摂るようにするなど偏った食べ方を改善して、栄養バランスを意識して食べることを目指しましょう。

 

ストレスによるホルモンバランスの乱れ

過度のストレスによって、自律神経が乱れ、それによってホルモンバランスが崩れることで皮脂の分泌が促されます。ストレスによるホルモンバランスの乱れも、皮脂量が増える原因となることもあります。

 

脂漏性皮膚炎による症状

頭皮から大き目のフケができたり、顔面の鼻のわき、耳の後ろ、眉毛、こめかみなどに赤い円形の紅斑が見られたら、「脂漏性皮膚炎」の症状かもしれません。

皮膚の疾患なので皮膚科で医師による治療が必要です。悪化すると首、わきの下、足の付け根など身体中に症状が広がってしまうので注意が必要です。

 

頭皮の皮脂を抑える正しいヘアケア対策

頭皮の皮脂を抑えるおすすめのシャンプー

頭皮環境を整えて、過剰な皮脂分泌を改善するためには、正しい頭皮のケアを行うことが大切です。
市販のシャンプーは、皮脂汚れをしっかりと落としきれないことがあったり、洗浄力が強すぎても頭皮の刺激になったりとあまりおすすめできません。
選ぶ際のポイントとしては、肌に刺激の少ないマイルドな洗浄成分アミノ酸系シャンプーで、頭皮を清潔に保つことができるものを選ぶといいでしょう。

 

シャンプー後の保湿と乾かし方

頭皮がべたつくのは、皮脂の過剰分泌によるものだけではありません。シャンプーのすすぎがしっかり行われていないと、頭皮に残った洗浄成分が皮脂の詰まりを起こし、べたつく原因になります。すすぎはぬるま湯で時間をかけて丁寧に行うようにしましょう。頭皮の油分と水分がバランスよく保たれていないと、やはり防御反応で皮脂が過剰に分泌されてしまいます。

また、髪の乾かし方についても以下の点に留意するようにしましょう。

〇洗髪後は、髪と頭皮をタオルドライしたあと、ドライヤーでしっかりと乾かす
〇髪から20センチほど離し、揺らしながら1カ所に当て続けないようにまんべんなく乾かす
〇頭頂部から毛先に向かって風をあてることで、濡れて開いた状態のキューティクルを閉じるようにします。
〇頭皮が乾き、毛先がわずかに塗れているほどになったら、さらに冷風をあてて、キューティクルを引き締める
〇ブラシは髪が乾いてから使う

 

栄養バランスのとれた食生活

身体に脂肪分が多くあると、それを排出しようとし、皮脂分泌も多くなります。脂っこい食事を控えることで、改善を試みましょう。揚げ物やドレッシング、マヨネーズなどは控えめにして、料理に使う油はオリーブオイルに変えてみましょう。オレイン酸の働きで、血中の悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化予防にもなります。

 

生活習慣を見直す

頭皮の皮脂が過剰に分泌するのを防ぐためには、生活習慣の見直しも必要です。バランスの取れた食事を3食決まった時間に食べ、夜更かしをせず睡眠をしっかりと取ること、そして、ストレスをためないように適度に解消していくことも大切でしょう。趣味を楽しむなど、ストレス解消は髪の抜け毛や薄毛の対策としてもおすすめです。

 

適度な運動をする

ホルモンバランスが崩れて起こる頭皮のベタつきには、ストレスを解消することも大切です。適度な運動を行うことは、ストレス解消だけでなく、健康のためにもおすすめします。ウォーキングや水泳など何かを始めるのももちろんですが、エレベーターをやめて階段を使うようにしたり、駅を一駅前で降りて歩いたりするなど、ちょっとしたことから始めるといいかもしれません。

 

まとめ

頭皮のベタつきは、皮脂の過剰分泌によるもので、正しいシャンプー選びや洗髪方法でヘアケアを行っていくことが必要です。健やかな髪を育てていくために、生活習慣の改善やストレス解消などの対策を行って、頭皮の環境を整えていきましょう。

この記事の監修専門家
エステティシャン、スキンケアマイスター、毛髪診断士、サロンオーナー
山口 史恵
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