男性の髪の悩み

髪の毛の主成分「ケラチン」と毛根の仕組み|髪に必要な栄養成分とは

髪の毛・頭皮の基本

髪質のタイプには太い、細い、サラサラ、しっとりしているなどいろいろあります。また、同じような髪質でも、毛量が多かったり少なかったりで、イメージが変わってしまうものです。見た目の印象づくりのほかにも、髪の毛は、頭皮の保護や不要物の排出などの役割も担っています。髪の毛について、成分や構造を知り、発毛や育毛に必要な栄養素を理解し、健康な髪の毛を育てましょう。

 

髪の毛の構造と生える仕組み

髪の毛はどのような構造で、どんな成分でつくられているのでしょうか?また、髪の毛の生える仕組みを詳しく見ていきましょう。

 

髪の毛の構造

髪の毛は中心部から外側にむけて3層で構成されています。中心部にメデュラ(毛髄質)と呼ばれる組織があります。その周りを囲むようにコルテックス(毛皮質)が占めており、髪の90%はこの組織で構成されています。一番外側に、髪の毛の表面を覆うように囲むのがキューティクル(毛小皮:毛表皮)です。このキューティクルが髪を外部刺激から保護しています。

 

髪の毛が生える仕組み

髪の毛はどのような仕組みで生えているのでしょうか?生えている髪の毛は、頭皮を境に表面に出ている「毛幹」と、頭皮内部の「毛根」部分で分けられます。髪の毛を作るのは毛根の部分です。毛根には、毛細血管からアミノ酸など、髪の毛に必要な成分を受け取る「毛乳頭」や、成分をエネルギーにし細胞分裂を繰り返し髪の毛の成長を司る「毛母細胞」を含みます。

 

髪の毛の主成分「ケラチン」とは

髪の毛の約8割は「ケラチン」というタンパク質で作られています。ケラチンは18種類のアミノ酸の結合によってできており、構成されるアミノ酸の割合で、髪の毛は硬ケラチン、皮膚の角質層は軟ケラチンに分けられます。

髪のケラチンを形成するアミノ酸の成分のうち、最も多く含まれる「シスチン」という成分は、硫黄成分を含むアミノ酸です。シスチンは非必須アミノ酸で、食事で摂取したり体内で合成されたりします。髪の毛のためには、タンパク質でも「含硫アミノ酸」を多く含むものを意識しながら、バランスの良い食事を心がけましょう。アジ、サバ、イワシ、サンマ等の青魚、白身魚、ササミ、チーズ、大豆製品などです。成人1日55g~70gのタンパク質を目安に摂取するのがおすすめです。

 

髪の毛は周期で抜ける・生えることをくりかえす

髪の毛の生える周期をヘアサイクル(毛周期)と呼び、成長期、退行期、休止期の3つの周期に分けられます。詳しく見ていきましょう。

 

ヘアサイクルとは

髪の毛が生えて成長し、抜け落ち、また再び生える。この周期をヘアサイクルと言います。日本人の髪の毛の本数は約10万本とされており、毎日平均で50~100本程度の抜け毛があるのが普通です。

ヘアサイクルの成長期とは、毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで、髪の毛が成長している状態で、1カ月に約1センチ程度伸びているといわれています。生えている髪の毛全体の8~9割は成長期にあたり、その期間は2~5、6年とされます。

髪が成長しきってしまうと、退行期の状態に入ります。生えている髪の毛全体の1%程度です。退行期は約2週間程度です。色素細胞がメラニンの合成を止めることで、細胞分裂を繰り返していた毛母細胞の働きが弱まっていき、毛根はこの時期に少しずつ縮小していきます。

休止期になると、髪の毛は活動を完全停止します。この期間は約3~4カ月とされ、髪の毛全体の約10%程度を占めています。成長を止めた髪の毛が抜け落ちるのは、次の成長期が始まってからで、新しく育つ髪に押し出され、抜け落ちていきます。

 

正常なヘアサイクルと乱れたヘアサイクルの違い

ヘアサイクルが正常な状態だと、長くて硬い髪の毛が1日に50~100本程度抜けるのが普通です。
ヘアサイクルが乱れると、抜け毛やフケ、薄毛などを引き起こすことがあります。成長期が短くなってしまうことにより、髪の毛がしっかり太い毛に成長することができずに、成長途中の柔らかくて短い髪にしかなれず、抜け毛の本数も多くなっていきます。

 

健康な髪の毛に必要な栄養とは

髪の毛の成長に必要な栄養成分は、タンパク質と亜鉛などのミネラル、ビタミンなどがあります。バランスのよい食事を心がけ、不足する場合はサプリメントなどで摂ることもおすすめです。

また、薄毛や抜け毛など悩みがある場合は、血管を詰まらせる食べ物とされている、インスタント食品やスナック菓子、甘いものはできるだけ控えましょう。脂質・脂肪分が豊富な食べ物を食べすぎないことで、皮脂の過剰な分泌を防いで育毛にも役立ちます。

健康な髪の毛に必要な栄養素についてみていきましょう。

 

タンパク質

髪の毛の成長に欠かせないタンパク質は、動物性たんぱく質の肉、魚、卵や、植物性たんぱく質の豆腐や納豆、大豆などに多く含まれています。バランスよく摂るようにしましょう。

 

亜鉛

タンパク質のアミノ酸合成を亜鉛がサポートすることで、髪の毛が正常に作られます。
亜鉛は、以下の食べ物に多く含まれています。
〇牡蛎
○するめ
○レバー
○ウナギ
○たらこ
成人男性は10mg、成人女性8mgを目標として摂取しましょう。

 

その他の成分

頭皮の新陳代謝を促進するビタミンB群は豚肉やレバー、マグロ、牛肉、ニンニクなどに多く含まれています。血液の流れをよくするビタミンCは赤ピーマンに。ビタミンEは、アミノ酸などを毛根までしっかりと届けるのをサポートし、ナッツ類、ウナギ、レバー、緑黄色野菜などに含まれます。

 

まとめ

髪の毛が健康に育つためには、ヘアサイクルを整えることや、髪の毛が作られるために必要な栄養をしっかりと髪に届けることが必要です。髪の毛の主成分のタンパク質だけでなく、亜鉛やビタミン類などもバランスよく摂るように心がけ、健康な髪を育てましょう。

この記事の監修専門家
エステティシャン、スキンケアマイスター、毛髪診断士、サロンオーナー
山口 史恵
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