女性の髪の悩み

女性の抜け毛の原因は?薄毛の予防に良いシャンプーの選び方や対策方法

女性が気になる髪の毛・頭皮トラブル

女性の抜け毛や薄毛はどのような特徴があるのでしょうか。加齢によるホルモンバランスの乱れだけでなく、以下のような生活習慣が影響していることがあります。

・アルコールの摂取
・タバコの喫煙
・偏った栄養バランスの食生活
・ストレス
・紫外線
・パーマ
・ヘアカラー

それぞれの特徴や具体的な対策方法についてご紹介しましょう。

 

女性の抜け毛の主な原因とは?

薄毛や抜け毛の原因として考えられるものはいろいろあります。1つ1つ追ってみていきましょう。

 

アルコールやタバコの摂取

アルコールの過剰摂取やタバコの喫煙が、抜け毛や薄毛につながることもあるので、注意が必要です。喫煙やアルコールの摂取量が多いと、大量にビタミンやミネラルを消費してしまいます。
そのため、髪の毛根へと届くはずの栄養が不足してしまうことに。バランスのいい食事でせっかく摂取した栄養素を消費されてしまっては元も子もありません。禁酒、禁煙とまではいかなくとも過剰摂取は控えるようにしましょう。

 

食生活の乱れや睡眠不足

食生活の乱れによって、頭皮環境に悪影響を与える場合もあります。また、睡眠不足によってホルモンバランスが崩れてしまいます。ゴールデンタイムと呼ばれる入眠後の3~4時間に質のいい睡眠を取ることが、健やかな髪を育てるためには必要です。

 

過度なダイエット

決まったものだけ食べる、食事回数を減らす、炭水化物を抜くなど、過度なダイエットを行う女性もいますが、抜け毛が目立つような場合は、頭皮の栄養不足が疑われます。注意しましょう。

 

ストレス

ストレスが原因で自律神経が乱れ、血行が悪くなり、頭皮へ十分な栄養が行き渡らないことで抜け毛や薄毛になることがあります。適度にストレス解消をするようにしましょう。

 

紫外線

紫外線を頭皮に浴び続けることで、活性酸素が発生します。これによって毛根がダメージを受けることもあるので、注意しましょう。髪があっても頭皮は日焼けしますし、薄毛ならなおさらです。抜け毛や薄毛の場合、外出先では帽子を着用するように心がけましょう。

 

ヘアカラー剤やパーマのしすぎ

パーマやカラーリング剤に含まれる成分は、刺激が強いものが多く含まれているので、頭皮にダメージを与えることがあります。ヘアサロンだけでなく、市販のカラーリング剤を行う場合でもパッチテストが必要です。表示されている手順で行って、問題なければカラーリング剤を使用してもよいですが、違和感があれば使用を中止しましょう。
また、パーマやカラーリング剤の使用頻度が高いと、頭皮や髪を常に刺激にさらすことになります。アレルギー症状やかぶれ、炎症などを引き起こす場合もあるので十分注意しましょう。自宅で行う場合は、用法容量を守り、しっかりと薬剤を洗い落とすようにします。

 

女性ホルモンのバランスの乱れ

女性ホルモンの減少は加齢にともなっておこります。加齢や閉経が原因となって、女性ホルモンのエストロゲンが減少し、その影響でホルモンバランスが乱れるのです。ホルモンバランスが乱れると、頭皮環境が悪化して、健康な髪の成長が阻害されて抜け毛につながります。
なお、女性は妊娠出産でもホルモンバランスに大きい影響がでます。妊娠中は女性ホルモンの分泌が増えることで毛周期の成長期の期間が長くなるため、妊娠中では本来は抜ける毛が抜けにくくなります。しかし出産を終えると女性ホルモンが元の分泌量に戻るため、妊娠中にとどまっていた毛がまとまって抜けます。出産後6ヶ月ほどは抜け毛が続きますが、約1年で徐々に元の脱毛の量に戻ります。

 

必要以上の髪の洗いすぎ

1日に2回以上のシャンプーをすることによって、本来必要な皮脂や水分まで洗い落としてしまい、頭皮環境が悪くなることがあります。洗顔同様、頭皮や髪もシャンプー液を頭皮に直接つけることはさけ、しっかりと手のひらで泡立ててから泡で包み込むように洗うのがおすすめです。爪を立てることなく指の腹を使って頭皮を丁寧に洗いましょう。

 

女性特有のヘアスタイルも抜け毛の原因に?

エクステやポニーテールなど髪の毛を結う状態が長く続くヘアスタイルは、牽引性脱毛症で抜け毛になることもあります。同じ髪型で同じ箇所の頭皮に負担を与え続けないように、ヘアスタイルを時々変えるなどすれば問題ないのですが、このような脱毛症もあるのです。

 

女性と男性の抜け毛の特徴は違う?

抜け毛の特徴を男性と女性で比べると、男性は生え際が徐々に後退していったり、頭頂部周辺が薄くなったりする傾向があるのに対して、女性は全体的に抜け毛が増えて、髪全体のボリュームが減ることが多いようです。

 

女性の抜け毛・薄毛対策や予防について

頭皮の環境を整えていくためには以下の方法で髪や頭皮を健やかに保ちましょう。
・育毛剤の選び方
・シャンプーの仕方
・生活習慣の改善法

 

自分の髪質に合った育毛剤を用いる

自分の髪質に合った育毛剤の選び方についてみていきましょう。医薬部外品の扱いになる育毛剤は、医薬品である発毛剤と異なり、「今ある髪を育てるため」の成分が配合されています。
髪の毛が成長しやすい環境を整える働きの成分として、以下の3つがあげられます。

<オトギリソウエキスやビチオン>
毛母細胞を活性化させる成分

<センブリエキスや塩化カルプロニウム>
血行促進成分

<ヒノキチオールやl-メントール>
殺菌成分

 

頭皮に優しいシャンプーを選ぶ

シャンプーの種類は、配合成分により大きく3つに分けられています。
市販の高級アルコール系シャンプーは、石油系のラウレス硫酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウムが含まれているものになります。洗浄力が強く、汚れをしっかりと洗い落すことができるのですが、その分肌への刺激も強くなるので、敏感肌や乾燥肌の場合は避けるべきと言えます。
石鹸系シャンプーは石鹸と同様の天然油脂、脂肪酸から作られており、天然由来で添加物が入っていないのですが、アルカリ性なので肌に合わない場合は使用を中止しましょう。
アミノ酸系の界面活性剤を使ったアミノ酸系のシャンプーは、頭皮に負担をかけずに、優しく洗うことができるのが特長です。肌に必要な皮脂は取りすぎずに、優しく洗うことができます。成分表示にラウロイルやココイルなどの記載があるものを選ぶといいでしょう。

 

手のひらで優しく泡立てるような洗髪方法で髪の毛を洗う

せっかく髪に優しいシャンプーを選んでも、その洗い方が間違っていると効果が台無しになってしまう場合もあります。ここでは正しい洗髪の仕方をみていきます。
髪を洗うタイミングとしておすすめなのは、一日の汚れや皮脂が頭皮にたまっている夜。頭皮が清潔な状態で、寝るようにしましょう。

シャンプーの仕方は、38度くらいのぬるま湯のシャワーで予洗いをし、シャンプー剤は手のひらでよく泡立ててから頭皮につけます。指の腹を使って小さな円を描くように頭皮をやさしく洗っていき、ぬるま湯ですすいていきます。すすぎ残しがあると皮脂が詰まりますので、時間をかけて丁寧に流しましょう。
トリートメントやコンディショナーを使用する場合もしっかりと流します。洗った後はしっかりとタオルドライを行い、ドライヤーを使ってしっかりと乾かしてから眠るようにします。

 

栄養バランスのとれた食事を心がける

抜け毛や薄毛に大きな影響を与えるのが、食生活です。無理なダイエットをして栄養が偏っている状態は、髪の成長にも影響を与えかねません。栄養バランスを整えた食事を3食きちんと摂るようにしましょう。抜け毛・薄毛予防におすすめの食品は、髪の成分であるケラチンの元となるタンパク質や亜鉛などを多く含む食べ物です。抜け毛・薄毛予防におすすめの栄養素を挙げてみました。

<タンパク質>
髪の99%はタンパク質から作られるアミノ酸であるケラチンから成っています。肉、魚、卵、豆腐、納豆などに含まれています。

<亜鉛>
ケラチンの合成を助けるミネラルの一種である亜鉛は、レバーや牡蠣、アーモンドやカシューナッツなどに含まれます。

<ビタミンC>
髪の元となるアミノ酸を胃で分解した後、血液にのせて運ぶのですが、血液循環を整えるのがビタミンCです。アセロラ、レモン、赤ピーマンなどに含まれています。

<ビタミンE>
ビタミンC同様、血液循環を整え赤血球を活発にします。ウナギ、モロヘイヤ、たらこなどに含まれます。

<ビタミンB群>
頭皮や髪の成長にも欠かせないビタミンB群は疲労回復にも。レバー、豚肉などに多く含まれています。

<イソフラボン>
納豆や豆腐などの大豆製品に多く含まれるイソフラボン。女性ホルモンと似た働きをすることで知られています。更年期以降の薄毛に悩むなら、おすすめの成分です。

 

十分な睡眠・適度な運動などを取り入れた生活習慣に変える

生活習慣の乱れは、頭皮トラブルの原因にもなりえます。以下のような生活習慣は、頭皮の毛根に影響を与えたり、頭皮のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)を乱すこともあります。

・睡眠不足
・ダイエット
・喫煙習慣
・アルコールの過剰摂取

 

ツボを意識した頭皮マッサージ

頭皮のマッサージを行うと、血行が促進されて、血流と一緒に栄養が行き渡るようになる効果が期待できます。しかし、あまり長時間行うと頭皮への負担が増してしまうので、1日5分程度を目安に行なってみましょう。

ここで簡単な頭皮のマッサージ法を紹介します。

・1頭皮マッサージは乾いた髪で行ないます
・2指の腹部分を使って、頭皮全体を優しくもみほぐします
・3前髪の生え際付近を圧迫して頭皮を引きあげるようにしたら、側頭部、頭頂部と同様に引き上げていきます
・4襟足のくぼみに指を2本ずつ計4本をかけ、顎を上下させます

 

FAGA女性型脱毛症の改善には薄毛治療に取り組む病院に相談

男性用のAGA(男性型脱毛症)治療薬で使われるフィナステリド配合の医薬品は、女性には使用できません。フィナステリドの成分により男子胎児の生殖器に異常をきたす恐れがあるためです。妊婦はもちろん、未成年の男性や女性への使用は認められていません。皮膚から吸収することもある成分なので、触れるのも避けてください。
AGAは血管拡張作用のあるミノキシジル配合の発毛薬などを使って治療するのが一般的です。ミノキシジルを配合した外用薬は男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版によると[1]、AGAのみならず、FAGA(女性男性型脱毛症)にも発毛効果が認められ、治療に使われています。
ミノキシジルには内服薬もありますが、内服薬は国内未承認の医薬品です。通販や個人輸入などで入手することができますが、安全性が確認されていないため絶対に使用しないでください。自分で判断せず、AGAやFAGAの診療を行っている医師に相談し、医薬品の服用が適切なのか相談してみることも重要です。

 

まとめ

女性の抜け毛や薄毛の原因は人によって違いますが、男性に比べて女性の抜け毛の原因は、無理なダイエットや生活習慣の乱れだけでなく、シャンプー選びやヘアカラー、パーマなどのヘアケア、外的刺激によるものが多くなっています。医師のもとで治療する際には、処方される成分をきちんと理解することや、使用方法を守って使うことが大切です。

<参考文献>
[1]男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

この記事の監修ドクター
吉井クリニック 院長
吉井 友季子
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