・最近髪の毛が補足ハリやコシがなくなった
・ボリュームがない
・抜け毛が激しい
などと悩んでいる方はいませんか。これは、ヘアサイクルの乱れが大きな原因です。ヘアサイクルが乱れると、髪の毛は細く弱った状態となり、抜け毛や薄毛を招くことになります。
ヘアサイクルの乱れは、加齢や遺伝もひとつの要因ですが、他にもさまざまな後天的要因があります。こちらでは、髪の毛が細くなる原因と、細くなった髪の毛を健康で太い毛に導く方法を紹介します。
髪の毛が細くなってしまう原因|抜け毛・薄毛との関係性は?
髪のボリュームが少なく、髪の毛1本1本が細くなってしまうのは、いったい何が原因なのでしょうか。実は、これには髪の毛が生え変わる周期「ヘアサイクル」の乱れが大きく関係しています。
ヘアサイクルが乱れて周期が短くなることで、髪の毛が十分に成長せず細い状態のままになってしまいます。よって、髪のボリュームが少なく見えたり、さらには抜けやすくなったりしてしまうのです。
それでは、なぜヘアサイクルが短くなってしまうのでしょうか。ヘアサイクルに影響を与えるさまざまな要因について解説していきましょう。
栄養が頭皮まで届いてない
暴飲暴食、アルコールの飲み過ぎなどの食生活の乱れは、ヘアサイクルが乱れる要因のひとつ。特に高カロリーで脂肪分の多い食事を続けると、血液がドロドロになることで血流が悪くなり、頭皮まで栄養が行き渡らなくなってしまいます。
また反対に過度なダイエットを行うと頭皮に栄養が届かず、ヘアサイクルが乱れてしまうでしょう。
生活習慣の乱れによる睡眠不足やストレス
睡眠不足やストレスなど、不規則な生活習慣は自律神経の乱れを引き起こします。自律神経が乱れると、ホルモンバランスも崩れてしまい、血流が悪化することで、ヘアサイクルまでも乱してしまいます。
また、睡眠不足は育毛の大敵。髪の成長に関わる成長ホルモンは睡眠中に盛んに分泌されるため、育毛には質の高い睡眠が大切です。
間違ったシャンプー方法によるダメージ
間違ったシャンプー方法もヘアサイクルの乱れにつながります。
・シャンプーをする際に爪を立ててゴシゴシ洗う
・洗浄力が強い・刺激の強いシャンプーを使う
・シャンプーを泡立てず髪に直接つける
・1日に何回も洗髪する
これらは、頭皮にダメージを与える原因となります。頭皮に負担をかけるシャンプー方法は、頭皮を傷つけるだけでなく、頭皮環境を悪化させ、ヘアサイクルを乱す原因になります。
細い髪の毛から太い髪の毛へ!おすすめのヘアケア対策・生活習慣
それでは、細い髪の毛を太くコシ・ハリのある髪の毛にするにはどうしたらよいのでしょうか。今までの生活を見直し、ヘアサイクルの乱れを整えましょう。
正しいシャンプー方法を行う
シャンプーというと髪の毛の汚れを洗い流すイメージが強いですが、本来は頭皮を清潔に保ち、血行を促進して頭皮環境を整えるために行います。毎日使うシャンプーはアミノ酸系の界面活性剤を配合したものなど皮脂を落としすぎない、刺激の強すぎないものを選び、頭皮をマッサージするように丁寧に洗い、しっかりすすぎましょう。
頭皮環境を整えるために育毛剤を使う
育毛剤を使用することで、頭皮環境を整え、育毛を促進する効果が期待できます。育毛剤の多くは医薬部外品に分類されるためドラッグストアや薬局などで購入できます。しかし、多くの種類があり、含まれている有効成分はさまざま。以下のような成分に注目してみましょう。
<ペンタデカン酸グリセリド>
髪の毛の成長に欠かせない毛母細胞を活性化させてくれる
<ヒノキチオール・l-メントール>
フケなどの頭皮トラブルを改善させる抗菌成分
<センブリエキス>
血行促進作用のある成分
バランスのよい食事|必須アミノ酸・亜鉛が多い食べ物を摂る
バランスのよい食生活や、髪の毛の成長によいとされる食べ物を積極的に摂取すると、細い髪の毛が太くなる効果が期待できます。
・ファストフード
・ジャンクフード
・インスタント食品
などを食生活で頻繁に食べていると、栄養が頭皮に行き渡らずヘアサイクルが崩れる大きな原因となります。日頃から栄養バランスのとれた食生活を心がけることが大切です。また、健やかな髪を育てるのに欠かせない以下のような栄養素や食べ物をとるようにしましょう。
<アミノ酸>
髪の毛は、ケラチンというタンパク質で構成されています。このタンパク質はさまざまなアミノ酸から合成されますが、なかには体内では生成できないものもあるため、食事で補う必要があります。タンパク質を多く含む魚・肉・卵・牛乳・大豆食品などの食品を積極的に摂取しましょう。
<亜鉛>
亜鉛も髪の主成分ケラチンの合成をサポートするために欠かせない栄養素。さらに、新陳代謝を促し、頭皮や髪の毛を健やかに保つはたらきがあります。貝類・ウナギ・アーモンドなどに食品に多く含まれています。
<ビタミン>
ビタミンも頭皮の新陳代謝を促し、頭皮環境を整える効果があります。なかでも、ビタミンBには皮脂の分泌をコントロールする役割も。また、ビタミンCは太い髪の毛をつくるためには欠かせないコラーゲンや鉄分の吸収をサポートしてくれます。マグロ・レバー・納豆・バナナ・アセロラなどの食品を摂るようにしましょう。
ストレスをためない
ボリュームある健康的な髪の毛を手に入れるために、ストレスをためない生活も心がけるとよいでしょう。ストレスをまったく受けない生活をするのはなかなかむずかしいものですが、解消することはできます。
おすすめは、軽い運動を日々の生活にとり入れること。運動はストレス発散だけでなく、体内の血流もよくなるので、頭皮に栄養が届きやすくなります。他にも趣味を持ち、リフレッシュすることを意識して生活すると、ストレスがたまりにくくなるでしょう。
睡眠をしっかりとる
十分な睡眠時間を確保することで、新陳代謝を促し、健やかな頭皮環境を保つことができます。頭皮環境やヘアサイクルが整うと、太くコシのある髪の毛の成長へとつながります。髪の成長を促す成長ホルモンは、入眠直後のノンレム睡眠時に多く分泌されるため、寝入りばなに深く眠れるようにしましょう。
布団に入ってすぐ深い眠りにつくためには、脳をリラックスさせることが大切。布団に入ったらスマートフォンを見ないなど、できることから始めるとよいでしょう。
飲酒・喫煙を控える
飲酒や喫煙が日常生活の一部となっている人も注意が必要です。特に喫煙は、ニコチンの作用により血管が収縮し、頭皮の血行不良を招きます。さらに、育毛に必要な栄養素であるビタミンCも奪ってしまいます。
また、過度な飲酒も育毛にはよくありません。アルコールは体内で分解されるとき、多くの栄養を使います。体内の栄養をアルコール分解に使われてしまうと頭皮まで行き届かなくなり、髪の毛の成長が滞ってしまいます。
健康的な太い髪の毛を育てるためには、飲酒も喫煙も控えるのがよいでしょう。
まとめ
日常生活に潜む、髪の毛が細くなる原因について説明しました。細い髪の毛を太く健康な髪の毛に導くには、
・正しいシャンプー方法でケアする
・栄養バランスの整った食生活をする
・生活習慣を整える
・飲酒や喫煙を控える
など、対策できることから見直し、取り組んでいくことが大切です。
- この記事の監修ドクター
- 吉井クリニック 院長
吉井 友季子