抜け毛・薄毛の基礎知識

つむじハゲ・薄毛の原因は?育毛剤・マッサージなどのヘアケア対策・改善方法

抜け毛・薄毛のチェック

自分では見ることができない頭頂部の薄毛である「つむじハゲ」。気づいたときにはすでに薄毛が進行していることもあります。そうなる前に、つむじハゲの原因を知り、対策をすることが重要です。つむじハゲは、

○男性型脱毛症(AGA)
○ストレス
○生活習慣の乱れ

などが大きな原因です。こちらではつむじの髪が薄くなる原因を探り、正しい生活習慣やシャンプー方法、頭皮マッサージなど、つむじハゲに効果的な改善方法を紹介します。

 

つむじ部分の髪が薄くなる原因とは

男性は、頭頂部であるつむじ周辺が薄くなりやすいとされています。なぜつむじ部分の髪が薄くなるのでしょうか。

 

AGA(男性型脱毛症)

男性ホルモンを起因とする進行性のAGAは、発症すると時間をかけながら徐々に薄毛が進行します。

主に下記の3つの進行パターンがあります。

○髪の生え際である前頭部から薄毛が進行するパターン(М型)
○つむじがある頭頂部から薄毛が進行するパターン(O型)
○頭部全体から薄毛が発生するパターン(混合型)

AGAは男性ホルモンのテストステロンが、5αリダクターゼという酵素と結合してできる男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)という物質により起こります。DHTを受け入れる受容体は前頭部~頭頂部に存在するため、生え際やつむじ周辺でAGAが発症します。

一方で、側頭部や後頭部には男性ホルモンの受容体がほとんどみられません。髪が男性ホルモンの影響を受けにくいためで、AGAが原因で側頭部や後頭部の薄毛に繋がることは低いと言えます。

 

生活習慣の乱れ

頭頂部のつむじの薄毛の原因には、遺伝的要因もありますが生活習慣も影響しています。どのような生活習慣がつむじの薄毛につながるのでしょうか。

ストレス
強いストレスを溜め込むと、自律神経が乱れ、血行不良を引き起こすことがあります。頭皮の血行が悪くなると髪の毛の成長に必要な栄養や酸素が髪の毛へ十分に行き渡らなくなり、育毛に悪影響を与えてしまいます。

睡眠不足
睡眠は育毛にとても大切です。髪の毛は寝ている間に成長ホルモンが分泌されることで、もっとも成長します。良質な睡眠がとれていない状態が続けば、髪の毛の成長に悪影響を与えることもあります。

栄養バランスの偏った食事
栄養を身体に取り込む食事は、髪の毛の健康を維持するうえでとても大切な要素です。ジャンクフードやインスタント食品など、カロリーが高く脂っこい食事を取り続けると、頭皮へ流れる血液のコレステロールが増え、頭皮環境が悪化してしまいます。バランスのよい食生活を意識しましょう。

 

男性だけでなく、女性も悩むつむじハゲ

男性のイメージが強いつむじハゲですが、実は男性だけでなく女性も、つむじからハゲ始めることがあります。
女性のつむじが薄くなる大きな原因は、加齢や女性ホルモンの乱れがあります。

女性ホルモンは、髪の毛や肌のコラーゲンの産生を担っている女性にとって大切なホルモン。髪の毛のコシやハリを維持する役割もあります。加齢により分泌量が減少しはじめバランスが乱れることで、男性型脱毛症(AGA)の原因でもある男性ホルモンが優位に立ち、脱毛が起こりやすくなるのです。

中でも、女性男性型脱毛症(FAGA)と呼ばれる脱毛症では、頭頂部を中心に髪の毛の数が減り、細くなることでつむじ周辺が薄くなっていきます。つむじは分け目や髪の毛の流れの関係で、周囲よりも薄毛が目立ってしまうため、女性を悩ませる原因となります。

 

つむじの抜け毛・薄毛に効果的な対策

それでは、つむじ周辺の抜け毛や薄毛の改善には、どのような対策をすればよいのでしょうか。効果が期待できる対策を紹介しましょう。

 

シャンプー方法を見直す

毎日のように行う洗髪。シャンプーは髪を洗うのではなく、頭皮(地肌)を洗うものです。頭皮の健康には毎日のヘアケアが正しくできているかが大きく関わってきます。頭皮に負担のかからない正しいシャンプー方法でケアができているのかどうかを見直してみましょう。以下で正しいシャンプー方法を紹介します。

△1. シャンプー前にブラッシングをする
髪の毛についたほこりを落とし、髪のもつれも解くことができます。ただし、必要以上のブラッシングは髪の毛に摩擦が加わり、髪のダメージに繋がるのでNG。優しくとかすのを心がけましょう。

△2. シャンプー剤を付ける前に、たっぷりのお湯でしっかり髪の汚れを流す
☆お湯の適温は36〜40度くらいを目安にします。多くの汚れはお湯でもとれます。

△3. シャンプーをしっかり泡立てる
シャンプーを手に取り、地肌に直接なじませ、地肌で泡立てます。やさしくなでるように、空気を入れながら地肌を動かすことで、キメの細かい泡が立ちます。スタイリング剤が付いている場合は、手になじませたシャンプーをまず髪の毛に付けます。くしゅくしゅと洗いながら泡立てて、こすりつけずに流してから、2回目で地肌のシャンプーをするようにします。

△4. 指の腹でやさしく洗う
キメ細やかな泡ができたら、指の腹を使って地肌を洗います。

△5. 十分な水でしっかりすすぐ
髪から泡が消えても頭皮にシャンプー剤が残っていることがあります。すすぎ残しがないよう、生え際・耳上・えりあしがキュッキュっというまですすぎましょう。

△6. しっかり乾かす
濡れた髪の毛はドライヤーでしっかり乾かします。自然乾燥は雑菌が繁殖するのでNG。吸水性のあるタオルで水分をとったら、髪の毛に熱さを感じない程度の距離を保ち(20cm以上)、均一にドライヤーを当てていきます。

 

不規則な生活習慣の改善

生活習慣の乱れも、薄毛の原因に起因することがあります。特に改善したい習慣は、喫煙と飲酒です。タバコに含まれるニコチンは、交感神経を緊張させ血管を収縮させてしまうため、喫煙によって頭皮や髪の毛に栄養が行き渡らなくなってしまいます。また、過度な飲酒も育毛には悪影響です。アルコールの分解に栄養が取られてしまうため、髪に必要な栄養が不足してしまいます。

バランスのよい食生活、十分な睡眠、ストレス解消など、生活習慣の改善を心がけるようにしましょう。

 

頭皮マッサージを実践する

頭皮の血行を促進し、髪の毛に栄養を行き渡らせるために効果的なのが頭皮マッサージです。以下に頭皮マッサージの方法を紹介します。
△1.指の腹を使って、頭全体をやさしくもみほぐす
△2.髪の生え際からおでこに沿って指を置き、頭皮を上下にゆっくり動かす
△3.耳たぶを覆うように側頭部に指を置き、上下に動かしながら、頭頂部に向かって引き上げる。生え際~頭頂部→側頭部~頭頂部→えりあし~頭頂部と順番に行う
△4.頭頂部では指で円を描くようにマッサージ
△5.指先で頭全体をリズミカルに叩く

気持ちよいと感じるくらいのソフトタッチで、指の腹を使いやさしく丁寧に行うのがおすすめです。頭皮はデリケートなので、爪を立てたり、必要以上に刺激を与えたりしないようにしましょう。

 

育毛剤を選ぶ基準

AGA・FAGAへの効果が認められる発毛促進成分には、ミノキシジルとフィナステリドがあります。どちらも医薬部外品の育毛剤には含まれておらず、医薬品に分類される発毛剤に入っている成分です。発毛効果が期待できる反面、副作用が出る場合があります。

薄毛が気になり始めた段階では、頭皮環境を整える目的で医薬部外品の育毛剤を取り入れるのも1つの方法です。以下のような成分が入っているかを参考に、育毛剤を選ぶ際は、自分の頭皮や髪の毛の状態をしっかり理解しましょう。医師などの専門家に相談し、つむじの状態を見てもらうのもよいでしょう。

アデノシン
もともと体内に存在する成分で、頭皮の血行を促進して育毛をサポートする効果があります。

t-フラバノン
毛母細胞を活性化させて、太くてコシのある髪を育てます。

サイトプリン
髪の成長に必要なタンパク質の生成をサポートして、コシのある髪を育てます。

ペンタデカン
髪をつくるもととなるタンパク質の生成に必要なエネルギー供給に関わり、強い髪を育てます。

グリチルリチン酸ジカリウム
生薬にも使われる甘草に含まれる成分。抗炎症作用があり、荒れた頭皮の状態を落ち着かせて育毛の土台となるすこやかな頭皮環境をつくります。

センブリエキス
血行促進作用があり、頭皮に栄養を行き渡らせて育毛をサポートします。

 

まとめ

自分では気づきにくく、気づいたときには大きく広がっていることもあるつむじの薄毛。原因には生活習慣が関わってくることがわかりました。

食事や喫煙、飲酒、睡眠など生活習慣の改善はもちろん、シャンプーの方法や頭皮環境を整えるためのマッサージなど、できる対策から積極的にとりいれてみましょう。

この記事の監修専門家
希翠 セラピスト / 毛髪診断士
田邊 未奈美
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