ブラッシングをするときに髪の引っかかりが気になったり、朝起きると髪の毛が絡まって解くのに時間がかかったり、ということはありませんか?こうした髪の絡まりは、髪の毛にダメージが蓄積して傷み始めている証拠です。改善に向けて、日頃のシャンプーを見直してみましょう。
髪の毛が絡まるのはなぜ?
髪の絡まりにお悩みの方は、髪のツヤがなくなったりパサつきを感じたりといったダメージヘアにも心当たりはないでしょうか。なぜかというと、髪の絡まりには様々な要因による、髪のダメージが関係しているからです。
パーマ・カラーや紫外線などによる髪の傷み
髪の毛の一番外側にウロコ状に並んでいるキューティクルは、外部刺激から髪の内部を守るバリアのような役割をしています。しかし、パーマやカラー、紫外線などの刺激が髪に加わると、キューティクルがめくれたり剥がれたりしてしまい、バリア効果が低下してしまいます。髪の毛は一度傷むとそのままの状態から自然回復できないため、より外的刺激を受けやすくなり、摩擦が起きて絡みやすくなってしまうのです。
キューティクルが開いてしまうヘアケア
髪を乾かす方法としてドライヤーと自然乾燥がありますが、髪へのダメージを考えるならドライヤーの方が適しています。洗髪後に自然乾燥させると、外側の水分が蒸発する際に内側の水分も一緒に蒸発させてしまい、髪の内部の潤い成分が失われてしまいます。さらにキューティクルが不ぞろいになることでバリア効果も半減してしまいます。また、生乾きの状態は、髪や頭皮に雑菌が繁殖しやすい不衛生な状態になるため、自然乾燥では髪も頭皮もダメージを受けてしまうのです。
細い・コシがないなど髪質の問題
頭皮環境や栄養状態が良くないことが原因で、髪の毛自体が細く、コシがない状態になることがあります。健康的な美髪をつくるには、頭皮環境を整えることも条件のひとつです。偏った食生活や血行不良などで、頭皮に十分な栄養が届かなくなると、髪本来が持つ弾力が失われて、コシのない髪の毛になります。その結果、髪の毛はやせ細っていくため、さらに絡みやすくなってしまうのです。
絡まりやすい髪の毛のヘアケア方法
絡まない髪にするためには、ダメージを受けた状態をきちんとケアしていくことが大切です。ケアのポイントを押さえて、指通り滑らかでコシのある髪へと整えていきましょう。
洗髪前にブラッシングする
頭皮や髪の汚れを落とす方法は、シャンプーだけではありません。洗髪前にブラッシングをすることで、頭皮や髪についた汚れを浮かします。髪の毛は摩擦によってダメージを受けてしまうため、丁寧にやさしくブラッシングするのが基本です。目の細かいクシで、無理やり絡まりを取ろうとせず、目の粗いクシで毛先から頭頂部に向けて少しずつブラッシングすれば、ダメージを最小限に抑えられます。
シャンプーはハリ・コシ重視で選ぶ
頭皮にやさしく、髪の毛を生成するタンパク質が配合されたアミノ酸系シャンプーは、髪のハリ・コシを整えるのにとても有効です。頭皮や髪にやさしい洗い心地で、洗浄成分が髪のダメージに浸透・保湿してくれるため、傷んだ髪の毛をしっかりケアしてくれます。
トリートメントで髪の摩擦を軽減
シャンプーの後にするコンディショナーは、トリートメントの下地の役割もしてくれます。濡れた地肌をやさしく拭き、毛先はタオルで挟み込み、ポンポンと叩くようにして水分を吸い取ってください。その後、毛先を中心にコンディショナーを揉みこんだら、ヌルつきが取れるまですすぎます。流し過ぎると髪がきしみだすので、しっとり感が残るところですすぎを終えましょう。最後に、トリートメントでケアすれば、より効果的にダメージを補修できます。
洗髪後はドライヤーでしっかり乾燥させる
シャンプー、コンディショナー、トリートメントが済んだら、最後の仕上げはドライヤーで乾燥させます。
ドライヤーでの乾燥は風量が多いものを使い、髪の根元に指を入れて地肌を軽くジグザグさせるように小刻みに動かし、温風を送り入れます。同じ場所に温風を長時間当てたり、ドライヤーと髪の距離が近過ぎたりすると、髪の表面温度が100℃以上になって、髪にダメージを与えてしまいます。ドライヤーの噴き出し口は、必ず髪の毛から10cm以上は離すようにしましょう。
髪にも紫外線対策を行う
紫外線も髪にダメージを与えることがあるため、第一に紫外線に当たらないよう予防することが大切です。帽子はつばが7cm以上で、黒色は熱を吸収しやすいため薄い色が理想的です。もちろん日傘も有効なので、帽子と一緒に使うとなお良いでしょう。日傘については黒色がおすすめです。さらに、髪の毛専用の日焼け止めを使えば紫外線対策はバッチリです。紫外線から頭全体を守る対策で、しっかりとダメージ防止に努めましょう。
まとめ
髪がパサパサになると気になり始める髪の絡まりは、髪のダメージが主な原因です。日々のシャンプーを中心に、正しいヘアケア方法をマスターして、コシのあるツヤ髪を手に入れましょう。
- この記事の監修専門家
- 毛髪診断士
江波戸 恵美