男性の髪の悩み

頭皮のフケやかゆみの原因と対策|おすすめのシャンプー方法と選びたい成分

抜け毛・薄毛の原因

フケやかゆみの原因にはさまざまあります。一般的なフケの対策には、頭皮を清潔にすることはもちろんですが、頭皮の状態を知り、自分の状態に合ったシャンプーで洗髪するなど、正しいヘアケアを行うことが大切です。

 

頭皮のフケやかゆみの原因とは

フケやかゆみの主な原因として考えられるのは、以下の通りです。
○食生活の乱れ
○間違ったヘアケア
○遺伝的体質によるもの
○病気の疾患

 

偏った食生活

フケ予防のためには、できるだけインスタント食品などの加工食品や、スナック菓子などの食べすぎに気をつけ、糖分や脂質の摂りすぎを控えます。また、ビタミンB2やB6は皮脂分泌をコントロールしますので、不足しないよう、野菜や肉や魚などバランスの良い食事を心がけましょう。

 

ヘアケアによる頭皮環境の悪化

シャンプーをしすぎるなど過度のケアを行うことで、頭皮の必要な皮脂まで取ってしまうことがあります。頭皮の乾燥が進んだり、かえって皮脂分泌が過剰になったり、フケやかゆみ、頭皮の毛穴の詰まりを引き起こしてしまいます。また、かゆみがあるからと掻きむしってしまうと、さらに症状を悪化させる原因になります。

 

体質によるフケ・かゆみ

生まれつきのアトピー性皮膚炎の方は、外部刺激に肌が敏感に反応しやすく、乾燥やかゆみなどを感じやすいです。頭皮が乾燥しやすく、ターンオーバー(細胞の生まれ変わり)も乱れやすいため、フケの原因になることも。また、アトピー性皮膚炎の方は、アレルギー体質である方も多いため、かゆみが引き起こされやすいです。我慢できずに掻いてしまうことで、引っかき傷から細菌感染を起こしたり、紫外線などの刺激を受けやすくなったりするため、注意が必要です。

 

頭皮の疾患によるフケ・かゆみ

フケやかゆみの原因のなかでも、専門の医師の治療が必要なものがいくつかあります。
「脂漏性皮膚炎」は皮膚に常在するカビの一種、マラセチアと呼ばれる真菌が関与しており、遺伝的要素に加えて、さまざまな要因が関係して発症します。フケや乾燥肌の症状に似ていますが、放っておくと顔や首、そして全身へと症状が広がっていくので、早めに皮膚科を受診しましょう。

皮膚細胞の異常増殖により起こる「乾癬」は慢性疾患で、症状の一つに、フケやかゆみもみられます。その発症原因は解明されておらず、体質だけでなく、肥満やストレス、感染症などが原因の可能性もあるようです。乾癬は他人にうつることはなく、専門の医師の治療によって症状を和らげることが可能です。
また、頭皮や髪の毛に付着している、白っぽいかたまりがあれば「アタマジラミ」の可能性があります。接触感染しますので、家族や他人にうつしてしまう前に、すぐに皮膚科の受診をしてください。

 

頭皮のフケやかゆみにおすすめの対策

気になるフケやかゆみのために、自分で行うことができる対策をいくつかご紹介します。

 

自分の頭皮に合ったシャンプー成分を選ぶ

頭皮のトラブルの原因としてシャンプーが合わないことも多いようです。シャンプーは、含まれている洗浄成分の界面活性剤の種類によって、大きく3つに分けられます。

高級アルコール系のシャンプー
市販のものに多く、洗浄力が高く泡立ちが良いラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウムなどを含みます。

石鹸系シャンプー
石鹸素地、脂肪酸ナトリウムなど石鹸の成分で作られているシャンプー。洗浄力が高めですが、すすぎをしっかり行わないと頭皮に石鹸カスが残る場合も。

アミノ酸系シャンプー
頭皮や髪に優しいマイルドな成分のアミノ酸系界面活性剤が使われています。敏感肌や乾燥肌の方にも負担が少なく、おすすめです。

 

正しい方法で髪を洗う

○1 事前に乾いた状態の髪を丁寧にブラッシングし、頭皮のフケや汚れを浮かせておきます。
○2 38度くらいのぬるま湯のシャワーを頭皮にあてて、丁寧に予洗いをします。
○3 シャンプー剤を手に取り、手のひらで泡立てます。
○4 頭皮全体に行き渡るように泡をなじませて、指の腹を使い、小刻みにマッサージしながら頭皮を洗います。
○5 ぬるま湯のシャワーですすぎ残しがないように、しっかりと洗い流しましょう。
髪を濡れたまま自然乾燥すると、乾く間は湿度が高く、頭皮に菌が繁殖しやすい環境となるため、ドライヤーを使ってしっかりと乾かすようにしましょう。

 

食生活を見直す

頭皮の環境を整えるには、食生活の改善も必要です。フケやかゆみが気になる場合は、頭皮の健康を保つためにビタミン類やミネラル、髪を作るもととなるタンパク質などの摂取を心がけることが重要です。また、加工食品や炭水化物、脂質の摂りすぎにも注意しましょう。

 

頭皮マッサージで血行を促進させる

頭皮マッサージを行うタイミングは、洗髪の前や寝る前などがおすすめ。乾燥が気になる場合には、ローションなどをつけるといいでしょう。
○1 生え際付近から頭頂部に向かって指の腹を使い、地肌を優しく指圧して、揉みほぐしていきます。
○2 指の腹で頭皮を軽くつまむようにして、マッサージ。前髪の生え際、側頭部から頭頂部へと移動していきます。
○3 手の平で頭全体を抱えて円を描くように頭皮に刺激を与え、指先で軽く叩いていく。
○4 襟足のくぼみを指で押しながら、顎を上下させます。

 

まとめ

フケやかゆみが気になる場合には、自分に合ったシャンプー選びが大切です。洗髪の仕方やヘアケアや、食生活の改善など頭皮環境を整えることを行っていきましょう。

この記事の監修専門家
エステティシャン、スキンケアマイスター、毛髪診断士、サロンオーナー
山口 史恵
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