薄毛が目立ってくると、髪の毛でどうやって隠そうかと悩んでいませんか。
そんな髪型で悩む男性に、髪の多い少ないにとらわれない、おしゃれなヘアスタイルを紹介します。共通するポイントは、あえて髪の毛を短くする、薄くなった部分を髪の長さで隠そうとしないということ。
隠そうとすると逆に隠したい部分が目立ってしまい、そこに視線が集まってしまうからです。また、薄毛を進行させないためにも、薄毛対策に欠かせないシャンプーの選び方や身につけたい生活習慣も合わせてみていきます。
髪を短くすることでおしゃれな印象を出す
薄毛が目立つのが気になって、「かっこよくスタイリングする自信がない…」という方は、思い切ってショートスタイルにしてみてはいかがでしょうか。
薄毛を隠すために髪の毛を伸ばしていると、髪の毛の合間から地肌部分が見えたときに薄毛が強調されてしまうこともあります。例えば髪が「黒」、地肌が「白」だとすると、髪を伸ばして黒(髪)が強くなればなるほど、白い部分(地肌)が目立ってしまうという逆効果に。
ちなみに髪の薄いタレントさんがブリーチ(脱色)して髪を明るくする理由は、髪を地肌の「白」に寄せることで髪の薄さを目立たなくさせる目の錯覚を利用しているわけです。
あえてショートスタイルにして、頭全体の地肌が見えるようにすることで、薄毛を隠しているという印象を与えませんし、目の錯覚で薄さが気にならないわけです。
さらに、ショートスタイルは男性らしいさっぱりとした印象を与えるので、おしゃれ、プラス爽やかさも演出することができます。薄毛に悩まされないヘアスタイルを取り入れてみましょう。
メンズ必見!薄毛でも目立たないヘアスタイルの紹介
ここでは、薄毛の人が取り入れやすい、おすすめのヘアスタイルを紹介していきます。
ツーブロック
髪が薄い方の特徴は、トップ(頭頂部)にボリュームが出ずに、両サイドにボリュームが出てしまうことです。薄く見られないためには、その逆をすればよいわけです。
両サイドの内側の髪の毛を短く刈り上げて、その上から髪をかぶせるツーブロックスタイルは、両サイドの短さが清潔感を演出するのでスッキリ爽やかに見られるヘアスタイルです。
特に生え際から薄くなるM字ハゲに悩む人におすすめ。しかし、トップ(頭頂部)を長めに残し過ぎると、重みで根元が倒れてしまいボリュームが出にくくなります。トップにボリュームを出したメリハリのあるヘアスタイルは素敵な印象をあたえるので、根元が倒れないように注意しましょう。さらに、パーマやカラーなど個性的なアレンジをプラスすることで、髪の薄さもより気にならなくなります。
ショートヘア
髪の毛全体を短くカットするショートヘアは、頭全体の薄毛が気になる人におすすめのスタイル。すべてを短くするため、薄毛を隠している印象をあたえず、気になる部分も自然にカバーできるでしょう。
また、ショートヘアにレイヤー(段差)をつけた「ショートレイヤー」もメリハリが出て、薄毛が目立ちにくくなります。トップにボリュームを持ってくることで若さも演出できます。
気を付けるポイントは全体のバランスを考えて、前髪を長くし過ぎないということです。
スキンヘッド
スキンヘッドは薄毛を全くわからなくすることができるヘアスタイルです。髪型が乱れることもないので、趣味やスポーツも思いっきり楽しむことができるでしょう。
しかし、もともと髪の毛は外部からの刺激や紫外線から頭皮を守るために存在しています。そのため、ヘアスタイルをスキンヘッドにするということは、頭皮は外部からの刺激にさらされ続け、頭皮を守ることができなくなってしまいます。
場合によっては薄毛がより進行してしまうこともあるでしょう。しかし、帽子やメガネなどのアイテムで一味違ったオシャレ感を演出することもできます。特に帽子を愛用すれば、外部からの頭皮への負担を少なくできるでしょう。
スポーツ刈り
サイドやバックの髪の毛を刈り上げ、トップだけを残すスポーツ刈り。アクティブで爽やかな印象をあたえてくれるヘアスタイルです。トップの髪を立たせることで、より清潔感もアップします。
オールバック
髪の毛を後ろに流すオールバックは、頭頂部の薄毛が気になる人におすすめ。短く切った髪をかき上げるように流すことで、頭頂部の薄毛を覆い隠すことができます。
髪のボリュームダウンに注意!規則正しい生活習慣を身につける
髪の毛の薄毛を進行させないために、最低限身につけておきたい対策には以下の3点があります。
1.頭皮にあったシャンプーを選び、やさしく洗う
薄毛が気になり始めたら、毎日のヘアケアに欠かせないシャンプーを見直しましょう。普段何気なく使っているシャンプーですが、石油系界面活性剤配合の「高級アルコール系」や、「石けん系」のシャンプーは、泡立ちもよく洗浄力も高い反面、頭皮に必要な皮脂や皮膚常在菌までも洗い流しているおそれがあります。
薄毛対策のシャンプーとしておすすめなのは、アミノ酸系界面活性剤が主成分の「アミノ酸系シャンプー」です。
弱酸性・低刺激で、頭皮の乾燥を防ぎながら洗うことができ、頭皮環境の改善に役立ちます。またシャンプーの際は、地肌に爪を立てないこと、熱すぎるお湯で洗わないことなど、丁寧にやさしく洗うように心がけましょう。
2.頭皮環境によい栄養素を積極的に摂取する
頭皮環境を整えてくれる栄養素には以下のものがあります。積極的に摂取し、バランスのよい食生活を心がけましょう。
<タンパク質>
髪の毛は、ケラチンというタンパク質で構成されています。タンパク質はアミノ酸から合成されますが、体内では合成できないものもあるため、食事で補う必要があります。まずは肉や卵、鶏のササミ、大豆製品など、タンパク質を多く含んだ食品を摂ることを心がけましょう。
<亜鉛>
亜鉛も、ケラチンの合成をサポートするために欠かせない重要な栄養素。新陳代謝を促し、頭皮や髪の毛をすこやかに保ちます。亜鉛は体内では作り出せないので、食事によって補う必要があります。亜鉛が多く含まれる食品には、ウナギ、牡蠣、アーモンド、カシューナッツ、たらこなどがあります。
しかし、亜鉛サプリメントなどを摂取することによる過剰摂取で、嘔吐(おうと)やめまい、下痢による脱水症状などの健康被害が出ることもあります。適量を摂るように注意しましょう。
<ビタミン類>
ビタミンB群(B2、B6)は頭皮の新陳代謝を促し、皮脂の過剰分泌を抑えるはたらきがあります。ビタミンCは、コラーゲンの形成や亜鉛の吸収を助けます。さらに、ビタミンEには毛細血管の血行をよくし、抜け毛を防いでくれる役割も。
ビタミンB群が含まれる食品には豚肉、レバー、卵、マグロ、ナッツ類など。ビタミンCはアセロラやレモン、ビタミンEはアーモンドや玄米などに多く含まれています。
3.規則正しい生活習慣
・睡眠をしっかりとる
・ストレスをためない
・飲酒や喫煙を控える
などの生活習慣の改善を行うことも、頭皮環境をすこやかに保ち薄毛対策につながります。十分な睡眠時間をとることで、成長ホルモンの分泌が活発化し、新陳代謝を促します。さらに、ストレスの解消にもつながるでしょう。
また、飲酒や喫煙は育毛の大敵。ニコチンは末梢血管を収縮させ頭皮の血行不良を招き、過度なアルコール摂取はアルコール分解に栄養素をとられてしまうため、頭皮に栄養が届かなくなってしまいます。規則正しい生活習慣を心がけ、頭皮環境を良好に保ちましょう。
まとめ
薄毛に悩む人にも似合うかっこいいヘアスタイルを紹介してきましたが、気にいったスタイルはありましたか。たくさんあって迷う方は、
・ライフスタイル
・自分の性格
・好きなファッション
・職業
などにあわせて髪型を選ぶとよいでしょう。また、ヘアスタイルで薄毛を目立たなくできますが、薄毛自体の改善も大切です。生活習慣やシャンプーなどのヘアケアも見直し、薄毛が気にならないライフスタイルを送りましょう。
- この記事の監修専門家
- Aura代表 毛髪診断士 / JHSA認定講師
谷平 達昭