女性の髪の悩み

女性におすすめの育毛シャンプーは?効果的な使い方と薄毛・抜け毛対策

女性のヘアケアシャンプー

髪の毛は年齢を重ねるごとに、ボリュームが減ったり、コシがなくなったりします。男性特有の悩みというイメージが強かった薄毛ですが、最近では若い女性でも薄毛に悩むケースが増えているといわれています。
髪の毛は、見た目の印象を大きく左右する重要なパーツです。いつまでも若々しくいられるように、薄毛が気になりはじめたら、すぐに対策を始めましょう。
薄毛を予防・解消するために、まずは原因を知り、薄毛の対策として、おすすめの育毛シャンプーの選び方や、正しい使い方をご紹介します。

 

女性の薄毛の原因

女性の薄毛の原因は、大きく3つに分けることができます。それぞれの原因について詳しく見てみましょう。

 

女性ホルモンであるエストロゲンの減少

一つ目は女性ホルモンの減少が考えられます。40代~50代以降で毛量が減少したと感じる場合の多くは、女性ホルモンの影響です。女性ホルモンは30代ごろから減り始め、40代~50代で急激に減少するといわれています。
特に女性ホルモンの一種、エストロゲンという成分は、ヘアサイクルを整え、毛髪を育てて維持する働きがあります。エストロゲンが減ることによって、ヘアサイクルも乱れがちになり、抜け毛、薄毛を引き起こすと考えられています。

 

紫外線やカラーリング剤などの外的刺激

二つ目の原因は、紫外線やカラーリング剤などの外的刺激です。

紫外線
美肌の大敵である紫外線は、頭皮にとってもダメージが大きいのです。頭皮も日焼けのダメージで、乾燥を引き起こし、抜け毛をひき起こす原因になります。

カラーリング剤
主に白髪染めに含まれるパラフェニレンジアミン(PPD)や、パラアミノフェノールと呼ばれる合成化学染料も、かぶれや炎症を引き起こし、頭皮にダメージを与える原因になります。

 

過度なダイエットやストレス

過度な食事制限によるダイエットやストレスも、女性の薄毛の原因の一つになりえます。食事から十分な栄養素を取り入れることは、身体だけでなく髪の毛にもよい影響を与えます。

過度なダイエット
食事制限を行うダイエットでは、栄養バランスが偏ったり不足したりしがちで、頭皮を健やかに保ったり、髪の毛の育成を維持できなくなったりします。

ストレス
ストレスがたまると睡眠不足や、身体機能の低下を招きます。自律神経が乱れることで、薄毛や抜け毛が発生してしまうこともあります。

 

20代の女性でも育毛シャンプーは使うべき?

女性の薄毛の原因は、生活習慣が影響する場合もあり、若い女性も予防や注意が必要です。
多忙によるストレスや睡眠不足、食事制限によるダイエットや食生活の乱れ。またパーマ・カラーリングによる頭皮への負担や、整髪料による毛穴のつまりなどが、頭皮の負担になることも…。若い女性も、薄毛予防や対策を意識することが大切です。
薄毛対策や予防として、育毛シャンプーはおすすめです。「20代で育毛シャンプーは早いのでは?」と思われるかもしれません。育毛シャンプーには、髪の毛を生やす効果はありませんが、今ある髪を維持し、髪が育ちやすくなる頭皮環境を整えます。早いうちからの心がけが薄毛予防となるのです。

 

薄毛・抜け毛に効果的!おすすめの育毛シャンプーの選び方

育毛シャンプーといっても、その種類はさまざまです。それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握し、自分に合ったものを選びましょう。

 

ノンシリコンシャンプー

シャンプーに配合されるシリコンは、髪の表面をコーティングし、摩擦を防ぎ滑らかにすることで、手触りをよくする効果があります。一時期、シリコンが毛穴に詰まると、頭皮に悪影響を及ぼすといわれ、「シリコン=悪いもの」とされていましたが、正しいシャンプー方法であれば、ほとんどが洗い流され、悪影響はないと立証されています。
しかし、シャンプーのすすぎ不足で、頭皮に残ってしまうと、フケやかゆみなどのトラブルの可能性も否定できません。また、きしみやすいというデメリットもありますが、頭皮への負担を考えると選択肢の一つといえます。

 

スカルプシャンプー

スカルプシャンプーは、頭皮環境の改善を重視したシャンプーで、洗浄力がやさしいことが特徴です。
ドラッグストアなどで市販されているシャンプーの多くは、石油由来の界面活性剤が使われている高級アルコール系といわれるもの。汚れや頭皮の皮脂の洗浄を目的とし、洗浄力が強いため、必要な皮脂まで洗い流してしまうことで、頭皮の乾燥を招く場合があります。頭皮の乾燥が気になる方は、適度な皮脂を残すために、刺激の少ないおだやかな洗浄力のスカルプシャンプーがよいでしょう。
一方、頭皮が脂性の方や、整髪料を使用する方は、洗い残しやすすぎ残しがないように気をつけましょう。

 

アミノ酸シャンプー

アミノ酸シャンプーとは、アミノ酸由来の界面活性剤が配合されたシャンプーのこと。高級アルコール系シャンプーと比較すると、刺激が少なく髪や頭皮にやさしいのが特徴です。
皮脂を落とし過ぎることがないため、フケや頭皮の乾燥を改善し、トラブルのない健やかな頭皮環境を維持することができます。ただし、スカルプシャンプーと同様、洗浄力がおだやかなため、洗い上がりに物足りなさを感じるかもしれません。

今まで洗浄力の強いシャンプーを使っていた方は、そのことを考慮して選択しましょう。

 

頭皮や髪のケアに!正しい育毛シャンプーの使い方

シャンプーを変えただけでは、薄毛対策とはいえません。洗い方も一緒に見直してみましょう。以下の項目に一つでも当てはまる方は、正しいシャンプー方法でケアしましょう。

◯しっかり洗いたいので、爪を立てて力強く洗う
◯シャンプー液を泡立てず、直接髪につけている
◯熱いお湯で洗い流す
◯洗髪後は髪を自然乾燥にしていることが多い

これらはすべて、頭皮環境を悪化させる原因となります。

シャンプーは、手のひらであらかじめ泡立ててから髪になじませ、爪を立てずに指の腹で、頭皮をマッサージするように洗いましょう。皮脂を取りすぎないように、ぬるま湯で洗い流してください。
また、シャンプー後、湿った頭皮のままでいると雑菌が繁殖し、フケ・かゆみの原因につながります。タオルドライだけでなく、きちんとドライヤーで乾かしましょう。

 

育毛剤を選ぶ際のポイント

育毛剤を利用する際は、選び方に気をつけましょう。女性が育毛剤を選ぶ際のポイントをご紹介します。

男性用と女性用は区別する

「同じ育毛剤だから」といって、女性が男性用の育毛剤を使うのは控えましょう。女性は、加齢によるホルモンバランスの乱れや、生活習慣の乱れなどが薄毛に影響していることが多いですが、男性の薄毛は女性に比べ、遺伝による要因が大きく、原因が異なります。
育毛剤に配合されている成分も異なるため、必ず女性用の育毛剤を選ぶようにしましょう。

 

どのような有効成分が入っているかチェックする

女性の薄毛に効果的な成分には以下のものがあります。

オウゴンエキス
古くから多くの漢方薬に用いられてきたオウゴンエキスには、抗炎症作用や保湿作用があります。抗炎症作用で頭皮の炎症を抑え、頭皮環境を改善し、頭皮にうるおいを与えトラブルを防ぎ、毛髪を成長させる環境を整えます。また、男性ホルモンの一種DHT(ジヒドロテストステロン)の抑制作用もあり、脱毛を防ぐ効果も期待できます。

センブリエキス
近年、育毛効果で注目されているセンブリエキス。血液循環を促し、頭皮に栄養を行き渡らせる効果があるといわれています。また、毛根の一番奥にある毛乳頭の働きを活発にしたり、抗炎症作用や抗酸化作用により頭皮環境を整えたりと、老化による脱毛を防ぐ働きが期待できます。

高麗ニンジンエキス
高麗人参から抽出されるニンジンエキスは、毛根、毛母細胞を刺激して、血行促進作用による育毛効果が期待できます。

ショウキョウエキス
生姜の根から抽出されるエキス。毛根を刺激し、血行促進による育毛や頭皮環境を整える効果が期待できます。

グリチルリチン酸ジカリウム
グリチルリチン酸ジカリウムには、すぐれた抗炎症作用があります。さらに、高い殺菌作用により、頭皮の雑菌の繁殖を防ぎ、フケやかゆみを改善してくれる効果も期待できます。

オランダカラシエキス
日本では「クレソン」の名で知られるオランダカラシエキス。高い抗菌性や、血行促進作用、発毛促進作用があります。頭皮の炎症を防ぎ頭皮環境の改善が期待できます。

パンテノール
パンテノールはパントテン酸のアルコール誘導体。毛髪の成長促進や、頭皮のうるおいを保つ効果、白髪予防にも効果が期待できます。

 

まとめ

女性の薄毛にはさまざまな原因があることがわかりました。加齢だけではなく、

◯ダイエット
◯ストレス
◯間違ったヘアケア

など、若い女性に身近な問題も、薄毛を引き起こす原因となります。
薄毛が気になり始めたら、早めに対策することが大切です。自分の髪質や目的に合った育毛シャンプーを選び、正しいシャンプー方法で頭皮環境を整えましょう。

この記事の監修専門家
エステティシャン、スキンケアマイスター、毛髪診断士、サロンオーナー
山口 史恵
KEYWORD

コンプレックスなく明るい世界を ソーシャルテック