抜け毛・薄毛の対策と頭皮ケア

ヘッドマッサージは育毛によい?頭皮を効果的にほぐすコツ

頭皮のケア方法

抜け毛や薄毛の悩みがあるとき、ヘアケアと一緒におすすめしたいのが頭皮のマッサージです。マッサージはどうして頭皮によいのでしょうか。マッサージで期待できる効果や目的別のセルフマッサージ方法、注意したいポイントについて紹介します。

 

頭皮マッサージはなぜいいの?

育毛を考えるうえで頭皮マッサージにはいくつものメリットがあります。確認しておきましょう。

 

頭皮の血行促進・柔軟性キープ

毛髪は、頭皮の下の毛細血管から運ばれてくる栄養によって成長します。冷えや運動不足などで頭皮が硬くなると血流も滞りがちになり、髪の成育にも影響することがあります。マッサージで頭皮の血行を促せば毛髪にも栄養が行き渡り、ハリ・コシアップが期待できます。

また近年なにかと話題の「筋膜(筋肉や内蔵を包む膜)」は、「帽状腱膜」という名前で頭部にも存在しています。ときどきマッサージで帽状腱膜を柔らかくほぐしてあげると、血流アップに役立つでしょう。

 

毛穴の汚れを落とす

頭皮の毛穴には、皮脂や整髪料などの汚れが詰まることがあり、健やかな髪の成長に影響を与えることがあります。マッサージで頭皮をほぐすことにより、詰まった汚れが落としやすくなる効果も期待できるでしょう。

 

リフレッシュ効果や眼精疲労の緩和

血流が促されると疲労物質も排出されやすくなり、疲れを癒してリフレッシュする効果が期待できます。また頭皮は顔や首ともつながっているので、リフトアップや肩こり・頭痛の緩和、意外なところでは眼精疲労の緩和などにも役立ちます。

 

頭皮マッサージを行うタイミングは?効果的なやり方は?

それでは血流促進や毛穴の汚れ落としなど、それぞれの目的に合わせた効果的なマッサージ方法を紹介します。なお、マッサージをするときの基本的な指の動かし方には、以下のようなものがあります。これらを組み合わせて行うのがおすすめです。

・円を描くように頭皮をもみほぐす(揉捻法)
・指先に力を入れ、頭皮をつかんでは離す、を繰り返す(圧迫法)
・指先や握りこぶしで頭皮をリズミカルに刺激する(叩打法)

 

血行促進や頭皮の柔らかさアップ

まずは頭皮の血流を促し、柔らかく保つためのマッサージから紹介します。基本的にいつ行っても構いませんが、入浴時など身体が温まっているときなどがおすすめです。シャンプー後、育毛剤を塗布しながら行うのもよいでしょう。

1. 人差し指や中指で両耳の周りをやさしくもみほぐし、耳たぶを外側に向けてやや強めに引っぱります
2. 両手の指で頭皮をつかみ、円を描くように頭皮を動かしてから、指先でプッシュします
3. 両手の指先をおでこの生え際に当て、頭頂部に向かって頭皮を持ち上げるようにジグザグにマッサージします
4. 3の動きをサイドや後頭部でも繰り返します
5. 両手の指先で頭皮をつかむように、リズミカルにはじきます。
6. 後頭部のくぼみに人差し指と中指を置き、ゆっくりあごを上げて指先で刺激します

 

頭皮のツボ押しも一緒に

マッサージにプラスして、血流を促すツボを刺激してみましょう。代表的なツボは以下の2つです。

・百会(ひゃくえ)…顔の中心を走る線と、左右の耳の穴を結ぶ線が頭頂部で交差する場所にあるツボ
・風池(ふうち)…耳の後ろの骨と後頭部のくぼみのちょうど真ん中、生え際のあたりのツボ

ツボを押すときは指の腹(指先と第一関節)を使い、3~5秒かけてじんわりプッシュします。強すぎず弱すぎず「やや痛いけど気持ちいい」と思える程度の力で行うのがコツです。

 

頭皮の汚れを落としたい

毛穴に詰まった皮脂汚れなどは、シャンプー前やシャンプー中のマッサージでケアしましょう。シャンプー前なら、ヘアオイルやオリーブオイルを塗って行うのもおすすめです。

1. 耳の両側から頭を挟むように指を当てます
2. 指の腹で地肌に小さな円を描きながら、少しずつ指を頭頂部にずらしていきます
3. 両手の指をおでこの生え際に置き、2と同様に小さな円を描きながら頭頂部までずらしていきます
4. 最後に後頭部をつかむように指を当て、小さな円を描きながら頭頂部までずらしていきます

サイド、正面、後ろと、それぞれ3回ずつマッサージを繰り返しましょう。

 

仕事の合間のリフレッシュに

加えて職場や外出先、テレビを見ながらなど、手軽にできる方法も紹介します。

1. 両耳の上、生え際あたりを両手の指でつかみ、上に向かって引き上げます
2. 左右のこめかみに手のひらを当て、ほぐしながら引き上げます
3. 両手でげんこつを作り、指の第一関節と第二関節に挟まれた面を頭皮に当てて、円を書くように刺激します
4. 両手の指を組んで首の後ろに当て、手のひらの下半分で挟んでもみほぐします

 

マッサージをするときの注意点

メリットの多いマッサージですが、間違ったやり方をしていると期待する効果が出ないことも。以下のポイントを守って行いましょう。

・頭皮に爪を立てると傷をつけてしまいます。かならず指の腹を使って行いましょう
・力まかせに行うのはNG。心地よいと思う強さを心がけましょう
・長時間やりつづけると頭皮に負担が。長くても10分以内で終わらせましょう
・体調がすぐれないときや、妊娠中・飲酒後は控えましょう

 

頭皮マッサージで育毛&リフレッシュ!

最近は頭皮マッサージ専用のブラシや電動マッサージャーなども市販されているので、そうしたアイテムを取り入れて行うのもよいですね。頭皮マッサージを毎日の習慣にして、リフレッシュしながら健やかな頭皮と髪を育てていきましょう。

この記事の監修専門家
スキンクリニック藤枝 院長
小野 健太郎
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