抜け毛・薄毛の基礎知識

女性の抜け毛は一日平均何本?|正常な本数と抜け毛対策

抜け毛・薄毛のチェック

シャンプーの時や枕についている抜け毛にドキッとしたことはありませんか。1日の平均本数は50本~100本といわれる抜け毛。抜け毛の中には、正常な抜け毛と正常ではない異常な抜け毛が存在します。

その違いは一体何なのか、抜け毛のメカニズムや自分の毛髪チェック方法、そして女性の抜け毛対策についても合わせて紹介します。

 

女性の抜け毛は 1日平均何本?

薄毛は男性の悩みと思われがちですが、女性にとっても深刻な問題です。髪の毛のセットやブラッシングなど、女性は髪の毛を触る頻度が高いので、余計に抜け毛を気にする方も多いのではないでしょうか。

しかし、髪の毛は常に生えては抜けるサイクル(ヘアサイクル・毛周期)を繰り返しているので、抜け毛が毎日起こることは異常ではありません。

一般的に、成人の抜け毛の平均本数は1日に50本~100本といわれています。日本人の頭には、平均して約10万本もの髪の毛が生えていて、抜け毛は新しい毛として生え変わる新陳代謝の現れと考えることができます。

朝起きた時に枕についている抜け毛の量やブラシについてくる量などをチェックしてみましょう。

 

抜け毛が多く見られる状況とは

抜け毛は毎日起こるとはいえ、特に抜け毛が気になる状況もあります。

 

シャンプーの最中

シャンプーをしている時、手に絡んでくる抜け毛や、排水溝にある髪の毛の量に驚くこともあるでしょう。ヘアサイクルで抜ける時期の毛がシャンプー中に抜ける分には問題ありません。ただ、シャンプー中の抜け毛は、シャワーや手の指で頭皮を刺激することで起こるので、シャンプーの指の強さによる切れ毛の場合もあります。

また、他の毛に絡まって頭に残っていた日中の抜け毛が含まれる場合もあります。このようなことから、余計に多く抜けたように見えるため、切れ毛でない場合はそれほど気にする必要はありません。しかし、抜けた髪の端に毛根がついていなければ切れ毛の可能性が高いと言えます。

 

季節の変わり目

一年の中でも特に抜け毛が多くなるといわれている季節が秋口です。

秋の季節に入る前の夏では、

・汗や皮脂による毛穴づまり
・紫外線
・エアコンによる乾燥

のような髪や頭皮にダメージをあたえてしまう要因が多いため、そのダメージが蓄積されることによって、秋は抜け毛が増えやすい季節といわれているのです。

 

毛根の形状で見る正常な抜け毛とは

このように、通常本数の抜け毛自体は気にする必要はありません。しかし、抜け毛は自然によるもののほかに何かしらの異常によって起こる場合もあります。

自分の抜け毛の状態を確認し、そのどちらかを見極める必要があります。以下の通り、髪の毛は常に発毛と脱毛を繰り返しています。

・髪が発毛・成長する「成長期」
・成長が止まる「退行期」
・脱毛の準備をする「休止期」

の3期間を平均して女性で4年~6年(男性で3~5年)で一巡します。そして、このヘアサイクルが原因で抜けることを自然脱毛と言います。

もし、抜けたのが太くて長い毛であれば、新しい毛が生えてくる際に自然に抜け落ちたものです。また、自然脱毛の場合は毛根の形が丸く膨らみがあり、白い色をしているのが特徴です。抜けた毛の細さや長さ、毛根に注意して観察してみましょう。

 

何かしらの異常がある場合

自然脱毛以外で抜けるのを異常脱毛といい、この場合は、頭皮やヘアサイクルに何かしらの異常が起きているかもしれません。抜けた毛の毛根をチェックしてみましょう。以下のような場合は注意が必要です。

 

毛根の膨らみが小さく細い

毛根の膨らみを見ることで、毛根の栄養状態がわかります。膨らみが小さく細い毛根は、髪の毛の栄養状態が悪化している可能性が考えられます。栄養不足によるヘアサイクルが乱れ、十分に成長しきっていない髪の毛が抜け落ちる原因となるので注意が必要です。

 

毛根の色が黒い

黒い毛根がついた髪の毛は、色素細胞がすべての色素を髪の毛に送る前に抜けてしまったということ。つまり、成長の途中で抜けた毛であることを表しています。ヘアサイクルが乱れている場合もあるので、注意が必要です。
他にも、ヘアサイクルが正常でも頭皮の血行が悪いと色素細胞が黒くなることもあります。

 

白い膜の様なものがついている

毛根に付着している白い膜のようなものが見られる場合、それが薄い半透明膜のようなものであれば自然脱毛のときに付着する毛根鞘(もうこんしょう)である場合があるので、特に心配する必要はありません。

注意が必要なのは、皮脂の過剰分泌による粘性をともなう白い物質です。適度な皮脂は頭皮を乾燥から守るために必要ですが、髪の洗いすぎや、偏った食生活などで皮脂の分泌が増えてしまうと、毛根を塞いでしまい、頭皮環境が悪化し、脂漏性皮膚炎などの原因となるので注意が必要です。

 

毛根がない

毛根がない抜け毛を見つけたら、単なる切れ毛なら問題ありませんが、髪が弱っていて薄毛が進行している可能性もあります。専門医に相談するようにしましょう。

 

女性のための抜け毛対策

女性の抜け毛対策としては、次のような方法があります。

 

自分の肌や髪の状態に合った育毛剤を用いる

髪の毛や頭皮に直接アプローチする育毛剤を使用することは、抜け毛対策に効果的です。各メーカーから多数発売されている育毛剤ですが、使用の前に選び方をおさえておきましょう。

育毛剤には男性向けと女性向けのものがありますが、多少の使用感の違いだけで、成分の差はほとんどありません。男性用、女性用、男女兼用など、育毛剤の場合はあまり気にせずに使用できますが、自分に合ったものかどうかを確かめてから使いましょう。

育毛剤の成分は主に、以下の成分が配合されています。

・頭皮の血行を促進して栄養を行きわたらせる成分
・保湿や雑菌の繁殖を抑えるなど頭皮環境を良くする成分
・頭皮の毛母細胞へ作用して新陳代謝を促す成分

男性用と女性用の違いを言うとすれば、さっぱりとした使用感が多い男性用とは反対に、女性用の育毛剤はアンチエイジングを謳ったものが多いです。抜け毛を防ぐという観点から、日々のヘアケアとしてとり入れてみるとよいでしょう。

 

頭皮にやさしいシャンプーを選ぶ

抜け毛が気になる女性は、毎日のように使用するシャンプーの成分にも注目したいところ。シャンプーには洗浄成分として界面活性剤が入っており、その種類によって、

・石けん系
・高級アルコール系
・アミノ酸系

に分けられます。高級アルコール系(価格が高いという意味ではなく単なる分子構造上の名称)の界面活性剤は泡立ちやすく安価なことから、市販で売られているシャンプーにはよく使用されていますが、洗浄力が強すぎるというデメリットがあります。

洗浄力の強いシャンプーは必要な皮脂まで落とし、頭皮の乾燥を招くおそれもあります。頭皮が乾燥すると、皮脂の過剰分泌によるフケや毛穴づまりが起こり、育毛に適さない環境になってしまいます。

そこで抜け毛に悩む方におすすめしたいのが、アミノ酸系シャンプーです。高級アルコール系よりも洗浄力がマイルドで、皮膚に必要な皮脂は残しつつ髪を洗浄することができます。

・ココイルグルタミン酸Na
・ラウロイルメチルアラニンNa

などの表記があるものが代表的です。また、薄毛対策として発売されているシャンプーには、マイルドな洗浄力に加えて保湿性や保水力を高めるコラーゲンやヒアルロン酸、頭皮を健やかに保つグリチルリチン酸2Kなどの成分が配合されているものもあります。

なかには、アミノ酸シャンプーを使用して、まれにかゆみを生じる方がいます。その場合はタウリン系のシャンプーをお試しください。

 

正しい洗髪方法を身につける

シャンプーの次は、洗髪方法の見直しです。洗髪は毛穴づまりを解消し、頭皮の血行も促すなど育毛には欠かせません。正しいシャンプーの方法を身に付け、頭皮環境を改善しましょう。

1. シャンプーの前に髪をブラシでとく
シャンプーの前のブラッシングは、シャンプー時の切れ毛の防止や、シャンプーの泡立ちをよくして汚れを落としやすくします。

2. 38~40度のぬるま湯でしっかりと髪と頭皮をぬらす
熱すぎるお湯は頭皮の乾燥に繋がります。髪の毛についた汚れやほこりを取り除くつもりで、38度~40度のぬるま湯で素洗いをします。

3. シャンプー剤を手のひらで泡立ててから髪につける
シャンプーを直接地肌にのせると、すすぎ残してしまうことがあり、頭皮に負担をかけてしまいます。シャンプーも洗顔フォームと同じように、手のひらで泡立ててから使いましょう。

4. 頭皮をマッサージしながら汚れを落とす
指の腹を使い、やさしく頭皮をマッサージします。頭皮マッサージは頭皮の血行を促進し、抜け毛予防に繋がります。くれぐれも爪を立てて頭皮を傷つけないよう注意して行いましょう。

5. 洗い残しがないよう、しっかりすすぐ
シャンプーのすすぎ不足は、フケやかゆみなど頭皮トラブルの原因になります。シャンプーのぬるつきがとれても、髪にシャンプーの洗浄成分が残っていることもあるので、特に生え際や耳の後ろ部分は念入りにすすぎを行いましょう。

 

十分な睡眠や適度な運動など生活習慣を見直す

髪の毛のためには、次のような生活習慣の見直しも必要です。

<睡眠>
睡眠不足は髪の毛にとっても悪影響を及ぼします。髪の毛は、質のよい睡眠を心がけることで、ヘアサイクルが正常に保たれ、健やかな髪の成長を促します。

<適度な運動>
抜け毛予防には、適度な運動も効果的です。特に有酸素運動は新陳代謝を促し、頭皮への血流の増加に繋がります。運動には自律神経を整えるはたらきもあるので、ホルモンバランスの正常化やストレス発散も期待できます。ウォーキングや軽いジョギング、ゆっくりと泳ぐ水泳など、無理なく毎日続けられる運動を取り入れましょう。

<バランスのよい食生活>
日頃から抜け毛の原因となる無理なダイエットや、過度な飲酒も避けるようにし、髪の成長に必要なたんぱく質や、亜鉛やミネラル、ビタミンなど髪の毛によいとされる食品も積極的に摂取していきましょう。

また、女性の抜け毛には、ホルモンバランスの崩れが関係していることも分かっており、女性ホルモンと似た働きを持つイソフラボンを含む、大豆製品をいつもの食事に取り入れてみるとよいでしょう。

 

頭皮マッサージで血行をよくする

抜け毛を予防するためには、頭皮の血流をよくすることがとても重要です。頭皮の血行促進に有効なのが、頭皮マッサージです。シャンプーの際や、血行が良くなっている入浴後、リラックスしている就寝前などに行います。特にシャンプー後の清潔な頭皮に育毛剤をつけてのマッサージが効果的です。

頭皮マッサージはすぐに効果が出るものではないので、継続することが大切。空いた時間などを利用し、根気よく行いましょう。

基本の手順は以下の通りです。
1. 指の腹を使って、頭皮をマッサージするようにやさしくもみほぐす
2. 前髪の生え際から頭頂部へ、頭皮を上にひきあげるように指圧する
3. 首の付け根から徐々に後頭部までマッサージしていく
4. 指先を使って、やさしく頭皮を軽くたたく

頭皮はとてもデリケートな部分なので、くれぐれも傷付けないように気をつけましょう。頭皮マッサージの前にはきちんと爪を切り、清潔な手で行ってください。また、長時間のマッサージや力の入れすぎは逆効果となってしまうこともあるため、注意が必要です。

 

まとめ

女性の命ともいわれるほど、女性にとって髪は大切なものですよね。少しでも自分の抜け毛の異変が気になったら、まずは抜け毛の本数や状態、毛根をチェック。そのうえで、育毛剤を使ったケアやシャンプーの見直し、生活習慣の改善などを見直して、すこやかでキレイな髪を育みましょう。

この記事の監修専門家
Aura代表 毛髪診断士 / JHSA認定講師
谷平 達昭
KEYWORD