抜け毛・薄毛の基礎知識

女性の髪が細毛になる原因とヘアケアで太くする方法

抜け毛・薄毛の原因と対策

髪の毛のお手入れ中やセットをしているときに、下記のように思ったことはありませんか。

○最近、髪の毛が細くなってボリュームのない髪型になった
○分け目や地肌が目立つようになった
○抜ける髪の量が増えたような気がする

抜け毛・薄毛は男性に多い悩みだと思われがちですが、薄毛に悩んでいる女性も少なくはありません。髪が細くなった・薄くなったと感じた場合、早めに対策をとることで改善が見込めます。細毛の原因をしっかり把握し、どんな抜け毛対策を行えばよいかを確認していきましょう。

女性の髪の毛が細毛になる原因

髪の毛は、年齢とともに徐々に細くなっていきます。20代後半から男女ともに細くなりはじめ、特に女性ホルモンが減少し始める40歳前後からは細毛と薄毛が進行していきます。

しかし、加齢だけではなく髪の毛に栄養が行き届かない場合も、細くコシのない毛になってしまいます。これは、間違ったヘアケアや生活習慣の乱れ、ストレスなどによるものと考えられています。それでは髪の毛が細毛になってしまう原因を詳しく見ていきましょう。

間違ったヘアケア

ヘアケアの方法によっては、逆に髪にダメージを与えてしまうこともあります。たとえば、シャンプーもそのひとつ。洗浄力の強すぎるシャンプーを使うと、キューティクルや栄養分までも洗い流してしまい、弱々しい髪になる可能性があります。

また、常に清潔な状態を保とうと一日に何度も洗髪を行なうことで、頭皮の油分を落としすぎてしまい、乾燥を招く場合があります。頭皮環境が悪くなって細毛に繋がるため、洗いすぎには気を付けましょう。

かたよった食事による栄養不足

髪に栄養が届かなければしっかり成長することができず、コシのある髪の毛が育ちません。脂肪分の多いメニューや甘いお菓子などかたよった食事をとっていると、栄養不足を起こし頭皮環境を悪化させてしまいます。

ストレスによる頭皮の血行不良

血行は、毛根への栄養補給を担うため、髪の毛の成長にとってとても重要です。しかし、ストレスを感じる状態が続くと、交感神経が優位となる緊張状態が慢性化します。その結果、血管が収縮して頭皮への血流が低下することにより血行不良を起こします。血行不良によって栄養が毛根へ運ばれなくなると、髪は栄養不足になって細毛を進めてしまう原因になるのです。

ヘアケアで髪の毛を太くする方法

細毛になってしまう原因が分かったところで、どのような対策をとれば太い毛に変えていけるのでしょうか。重要なのは、血行を良好にして頭皮の環境をきちんと整え、髪の毛に栄養を届けることです。いくつか細毛改善の方法を見ていきましょう。

育毛剤で頭皮環境を整える

育毛剤を利用することで、髪の毛をケアすることができます。育毛剤は、ドラッグストアなどで手に入るので、手軽に試せるのがメリットです。髪の毛のボリュームが気になりだしたときに使用することで、頭皮の環境を整えて太い髪の成長を促す効果が期待できます。

頭皮にやさしいシャンプーを選ぶ

頭皮環境の悪化によって髪が細くなることもあるため、シャンプー選びは重要です。洗浄力の強い石油系シャンプーは、必要な皮脂まで洗い落としてしまい、乾燥や肌のバリア機能を低下させることもあります。

すこやかで太い髪を目指すためには、洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーを使用するとよいでしょう。良質なシャンプーやトリートメントで、まず頭皮環境を整えることが大切です。ただし、まれにかゆみを生じることがあります。その場合はタウリン系やベタイン系の成分の入ったシャンプーを選ぶようにしましょう。

ブラッシングからドライヤーまで正しいシャンプー方法で

正しいシャンプーの方法を知ることも、細毛や薄毛予防に繋がります。シャンプーの手順を確認していきましょう。

△1 シャンプー時の切れ毛を防ぐためにも、まずシャンプー前にブラッシングをして髪の絡みを取り除きます。フケやほこりなどを取りやすくする効果もあります。
△2 38~40℃のぬるま湯で1分ほど予洗いをします。この時点で汚れをある程度落としておくと、シャンプー剤も泡立ちやすくなります。
△3 シャンプーを手のひらでよく泡立たせ、その泡で髪を優しく包み込みましょう。髪同士の摩擦ダメージを回避するためにもしっかりと泡立ててください。
△4 充分に泡立ったらその泡で頭皮を洗っていきます。強い力でゴシゴシ洗うと頭皮を傷めると同時に、切れ毛の原因にもなります。頭皮をもむような感じで優しく洗いましょう。
△5 その後洗い残しがないようにすすぎます。髪のキューティクルは根元から先端に向かって並んでいます。キューティクルを傷めないためにも、キューティクルの流れに逆らわないようにシャワーを地肌にあてながら、髪の毛の根元から先端にむかってすすぎます。
△6 シャンプー後は吸水力の強いタオルを使って、こすらずやさしくタオルドライを行います。その後、髪の毛からドライヤーを15~20cmほど離して地肌から乾かしましょう。

頭皮マッサージで血行を促進する

細毛の予防には、頭皮マッサージも有効な手段です。頭皮マッサージを行うことで、血行不良を改善し頭皮環境も良好になります。特に洗髪後のキレイになった頭皮に育毛剤を付けてからの頭皮マッサージは、効果がより一層期待できます。ぜひ試してみましょう。

△1まず、両手の指の腹を使って頭皮をやさしく押さえて揉みほぐします。
△2前髪の生え際から頭頂部にかけて、指の腹で押しながら圧迫していきます。
△3両手の指先で頭皮を軽くつまみあげるようにマッサージをします。心地好く感じる強さを心がけてリズミカルに頭皮を軽く叩きます。
△4頭全体を抱えるように両手のひらで持ち、円を描くようにくるくると揉みほぐします。

血行がよくなっている入浴中、もしくは頭皮が清潔になった入浴後のマッサージが効果的です。あくまでも血行を良くするためのマッサージなので、強すぎたり長すぎたりしないように気をつけましょう。

生活習慣で太く健やかな髪の毛を目指す方法

細毛や薄毛の原因に、普段の生活習慣が大きく影響しています。不規則な生活習慣や偏った食生活が続けば、薄毛を早める可能性もあります。日常生活を振り返り、生活習慣を見直してみましょう。

食生活を見直す

髪は普段食べるものによってつくられるため、食生活も髪の成長に大きな影響を与えます。髪はタンパク質からできているので、鶏のササミ、大豆製品、卵などをとることと、髪をつくる手助けをする亜鉛(牡蠣・牛肉・レバーなど)の摂取が大事です。

一方で、アルコールや油っこいもの、刺激の強いものは頭皮には好ましくない食材です。ジャンクフードなどは過剰に摂取せず、バランスのよい食事を心がけましょう。

適度な運動をする

髪の発育には、頭皮への酸素供給がよいとされています。ジョギングやスイミングなどの有酸素運動を継続して行うことで、血行を促進し細毛予防につながります。運動は途中でやめず継続することが大切。続けやすい軽めのウォーキングがおすすめです。

十分な睡眠をとる

髪の成長を促す成長ホルモンを正常に分泌させるためには、質のよい睡眠をしっかりとることが重要です。就寝前にスマートフォンやパソコンなどを見ていると、寝付きにくくなることも。また、不規則な睡眠時間は自律神経を乱して頭皮の血行不良を招きます。夜更かしをせず、寝る前はリラックスして眠れるよう習慣づけましょう。

まとめ

加齢のほかにも、間違ったヘアケアや血行不良、食生活の乱れなど、細毛の原因はさまざま。ヘアケア用品や生活習慣を見直し、運動やマッサージを取り入れることは、細毛や抜け毛予防になり頭皮環境の改善に繋がります。いつまでも太く若々しい髪の毛でいられるように、毛髪を意識したよい習慣を続けましょう。

この記事の監修専門家
Aura代表 毛髪診断士 / JHSA認定講師
谷平 達昭
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